11月13日に福島県福島市で開催される「第37回東日本女子駅伝」
今年も”細かすぎる解説”でおなじみスポーツジャーナリストの増田明美さんが、解説で大会を盛り上げる。大会直前、増田明美さんが注目ポイントを徹底解説する。
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<レース展望…今年はどのチームが?>
18都道県のうち、優勝の経験があるのは8都県。千葉が最多の10回、東京が9回と抜けていて、神奈川・群馬・埼玉と続く。実業団も豊富な関東勢が強いことがわかる。
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《優勝候補筆頭とみられている東京》
伝説を築いた選手が福島に帰ってくる…それが第34回大会で1分35秒差を逆転し、チームを優勝に導いた新谷仁美選手。

増田明美さん:「新谷選手の魅力は”ハンパない集中力” あと、やると決めたらやるところ。中学生などが慕っているから、余計頑張っちゃって。今日もグラウンドで会ったときに、どのくらいで走るか聞いたら『1キロ1分』って。そういう面白い選手なんです。爪が紫色と黒だったんですよ、東京チームのユニフォームの色。そしたら『私はそんなキャラじゃないから』って、ただのオシャレだって。もう、とにかく面白い」

事前取材に新谷選手は…「1位で来られるとアレですよね…ちょっと番組的に面白くないですよね。追い抜かした方が面白いですよね、わかってますよ。2分差はしっかり返せないと、私が求めている結果に繋がらないなと思っていて。だから1分半から2分」と話していた。

以前、増田さんは「鬼ごっこのようで鬼役は新谷さん」という解説をしていた2022年は「鬼役」として他県の小さい鬼「小鬼」を追っていくとも話していた。

増田明美さん:「新谷鬼ですからね、今年は何人抜くんだろうって。東京チームががそこまでどれくらいで来るかですよ」

他のチームは、それまで東京チームを離しておくかがポイントになるのか?
増田明美さん:「そうなんですけど、9区みんな強いですよ。9区の10キロは神奈川でも山口遥さん、埼玉の山ノ内みなみさんもね。でも新谷鬼は行くでしょうね。本当に抜かれないように、みなさん頑張って」

新谷選手の目標は2023年1月のヒューストンマラソンでの「日本新記録」樹立だが、東日本でも「力を出し切る」と100%で臨んでくる。

そして東京は、新谷選手以外も強力だ。10月の全日本大学女子駅伝で6区・区間新をマークした増渕祐香選手に。日本選手権1500m3位の道下美槻選手。2022年に3000mで東京都高校記録を樹立した小川陽香選手などが顔を揃える。
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《層が厚い東京の優勝を阻止…対抗としてあがるのは千葉》
過去最多の優勝回数ほこる千葉には、増田さん母校・成田高校の後輩3人エントリー。
増田明美さん:「今西紗世さんと鈴木優菜さん、長島奈南さんね。3人とも強くて、今年”都大路”も走りますからね千葉県代表で。今西さんはまだ1年生なんですよ。去年は、東日本女子駅伝を中学生で走って区間賞。すごい中学生だった。名城大学の夏合宿に行って監督や先輩たちにアドバイスを受けて、一段とスピードの出る腕降りに変わった。また強くなったなって思いました」

そして、中学生から社会人まで実力者揃い。
2022年に自己ベストをマークした33歳の佐藤奈々選手に、大学トップクラスの山崎りさ選手。中学生・全国大会4位の手塚蕾選手などがエントリーしている。
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《この関東勢に割って入れるか…若い宮城も侮れない》
2022年インターハイ800mを制した壁谷衿奈選手に、2021年の全国高校駅伝優勝メンバーの杉森心音選手に渡邉来愛選手。1年生ながら強豪・名城大学のレギュラー米澤奈々香選手などがエントリーしている。

増田明美さん:「米澤選手たぶん1区じゃない?だって全日本大学駅伝でも1区からすごい走りをして、びっくりしちゃいましたね」

4年生まで出場できる大会で、1年生で1区・区間賞。
増田明美さん:「度胸もありますし、1区にぴったりの性格と実力なので、宮城は1区から米澤さん起用しそうですね」

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《地元・福島も15大会ぶりの表彰台へチャンス十分》
中学生が4人エントリー。全員、全国大会に出場している。
増田明美さん:「丹野星愛さんも取材しましたし、木戸望乃実さんも去年取材して、みんな仲いいんですよね。監督やコーチの皆さんと、和気あいあいと練習してますし。星愛ちゃんを取材したときは、大人の皆さんと一緒に練習していて。終わった後に、大人の皆さんが差し入れを持ってきてくれて、すごいいいムードの中で練習していました」

高校生は学法石川の3人はインターハイ出場。大学生・社会人も力をつけている。

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他にも強力なアンカー控える神奈川に埼玉。ヤマダデンキ所属の選手たちも多く走る群馬など…今年のレースはジリジリ・バチバチの予感。
第37回東日本女子駅伝は11月13日に開催される。

3 Comments

  1. 増田 明美解説者の実況放送時の細かすぎる解説は、我々がTVで視ているので、余計なコメントが多過ぎる。(例えば、昨年の同大会で不破 聖衣良?選手の話をしていて、「彼女はホッケの魚🐟が好きで、今朝も食べた等etc.」と……。
    慥かに、出場する選手の情報を沢山蒐集しているのは、評価出来る。
    然し、名が膾炙されている選手よりも、中学生や高校生・大学生等を取り上げて欲しい。
    (例えば、現在九電工の逸木和加菜?選手=大学時は福岡大で、そんなに名が知られていなかった。

    地元やマニアックなアスリート・ファンには知悉)
    その彼女が今年の1月に京都で開催された、全国都道府県対抗女子駅伝大会で4区を走り、ラスト100m手前?で宮城の米澤選手に抜かれ2位で、襷を次走者に渡したり、先月のプリンス駅伝で最長区間を区間新で走るなど、今年最も注目しているひとり)
    増田解説者の細かすぎる解説ははっきり言って、辟易している。同解説者は、全国紙の新聞の「人生相談」に寄稿している。従って、駅伝では必要としない。

  2. 新谷 仁美選手はおそらく、最終区で牛蒡抜きを期待されているファンが多いと思うのはわかる。
    然し、残念乍ら今年の走りは、期待している程ではない。
    寧ろ、所属が変わった地元 福島の山之内選手に期待したい。
    因みに、私は福島には縁(ゆかり)がありません。