国内で絶大な人気を誇るiPhone(アイフォーン)。その最新モデルは、最も安いもので10万円を超えます。欲しがる子と親の攻防戦を取材しました。

■「iPhone13」も割安感で人気

 発売からおよそ1カ月が経ったアップルの最新スマートフォン「iPhone14」。衝撃だったのは、その価格です。

 販売価格は11万9800円から、最も安いモデルが10万円を超えるのは、iPhone史上初めてのことです。

 それでも、販売当日は朝から行列ができるなど、人気がうかがえましたが、最新機種のみならず、旧機種も人気の状態が続いています。

 iPhone14発売“前”の家電量販店では、ある現象がみられました。

 ヨドバシカメラ新宿西口本店・竹垣諒さん:「iPhone13シリーズですと、値段が下がったという点がありまして。大体7000円から1万円の値下げがありましたので。そちらに合わせて、買われる方が多くなっている」

 7月に値上がりしましたが、iPhone14の発売に合わせ価格が下がった「iPhone13」シリーズ。新機種のみならず、1つ前のモデルまでも、割安感から人気を呼ぶ事態になっているのです。

■子どものスマホ予算“3万円”

 国内で高まるiPhone人気。そのためか、量販店の売り場では、親子の攻防戦が繰り広げられるといいます。まずは、親サイドの意見を聞きました。

 中学1年生の親:「(Q.スマホは買い与えている?)はい。今はGalaxyですね」「(Q.端末の価格は?)2万円くらいですね。連絡できればいいんで」

 小学校3年生の親:「(端末代は)トータルでいくらかとなったら3万円以内かな」

 小学校4年生の親:「簡単なことが使える携帯で、2万円か3万円」

 「親が子どもに買い与えるスマホの予算」について取材すると、3万円という意見が多く聞かれました。しかし、当の娘さんはというと…。

 娘:「(Q.どのスマホが欲しい?)iPhoneかなぁ~。新しいやつがいい。一番」「(Q.新しいやつがいい?11万円)11万円…」
 母親:「そんな使えないでしょ。使いこなせるの?」「(Q.娘からiPhoneがいいと話があったが?)いやぁ~iPhone…。かなり話し合いが必要だと思う」

■なぜiPhone?「皆持ってるから」

 2018年の中高生が利用するスマホについての調査では、大多数がiPhoneユーザーという調査結果が出ています。その理由は?

 高校1年生:「iPhoneの良さは(カメラの)画質の良さとか、友達と共有しやすさなのかなと思います。『AirDrop』が一番でかい要因」

 iPhoneユーザー同士が近くにいれば、画像や動画など、様々なデータが手軽にやり取りできる「AirDrop」。

 友達と過ごしたたくさんの思い出を、簡単に共有できることに魅力を感じているようです。さらに、こんな理由も聞かれました。

 高校1年生:「特に機能とかでは選んでない。皆がiPhoneだから自分もiPhoneがいい」

 機能面ではなく、「iPhoneへのシンプルな憧れ」。意外にも取材のなかで、最も多かったのが、この意見でした。

■トルコは45万円「車が買える」

 決して安い買い物ではないiPhone14シリーズ。ただ、世界的に見ると、iPhone14シリーズが最も安く買えるのは、実は日本なのです。

 日本に次ぐのが中国、そして香港、台湾。本国アメリカは、5番目となっています。

 とはいえ、「世界最安」と言われても、11万円を超える額は、決して安いとは感じられないのが実情ではないでしょうか。

 しかし、世界にはとんでもない価格で販売されている国がありました。

 先月16日に発売されたiPhone14。トルコ国内では最も高いモデルで5万7199トルコリラ、日本円でおよそ45万円と超高額で販売されています。これは現状、世界で最も高額な販売価格です。

 一体なぜ、これほどまでの高額となっているのでしょうか?現地に住む日本人に話を聞きました。

 トルコ在住12カ月・大城祐子さん:「政府が設定している関税が、大きな影響だと思いますね。iPhoneに関しては、90%から100%の関税がかかってくる」

 超高額の理由は「関税」。トルコでは、海外から輸入されるスマホや車などに、高い関税がかけられます。

 トルコ国内の1カ月の平均月給は、6500トルコリラ。5万7199トルコリラという額は、およそ8カ月もの間、飲まず食わずでようやく手にすることができる金額。それでも、購入者がいるというのは驚きです。

 大城さん:「(5万7199トルコリラは)友達の話を伺うと、10年前に『フォルクスワーゲン・ゴルフ』が買えるくらいの値段。“車をポケットに入れて歩いている”ようなものです」

 トルコ国内でも異常だという、iPhone14シリーズの価格です。

 一方で、世界で最もiPhone14シリーズが安い日本でも今後、さらに販売価格が高騰する可能性があると、専門家は指摘します。

 スマホ/ケータイジャーナリスト・石川温氏:「去年発売されたiPhone13も、円安によって値上げされている。iPhone14、今回発売されているモデルに関しては、大体136円ぐらいでレート計算されているので。現状と合っていないと考えると、将来的に値上げする可能性は十分にある。下手をすると、1万円以上上がる可能性は十分にあると思います」

(「グッド!モーニング」2022年10月11日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

34 Comments

  1. もう型落ちかミドルAndroidでよくね?
    スマホにそんなに性能求めんでええやろ

  2. この最新のiphoneが何のために必要なのか分からんけど、そんな物にそれだけお金掛けれるってみんな金持ってるんやな。
    画面割れてる人多いけど…w

    ただ単に新しい機種が欲しくてリセールバリューとか言ってるなら、auがやってるレンタル様サービスで良いんじゃね?と思ってしまう。
    返却すりゃ残価無視してまた新しく買えるやん。

  3. LINE、ゲーム、YouTubeしかやらんのにこんなのいらんだろ

  4. リンゴマークに何万も無駄に払ってるのマジで「日本人(笑)」って感じだよな。

  5. 最新の技術を子どもに体感させるのは大事だと思う。

  6. 今の親は高年収。だから子供にも10万以上するiPhoneが普通に買えてしまう。
    婚活でも高年収(最低年収600万、推奨年収800万以上)の男性以外相手にされない。
    高年収を求める理由は今の小学生や経済状況を見れば分かる。
    今の小学生はゲーミングpcにSwitchにiPhoneにお洒落なコーデ。

  7. 当時全力でねだって勉強頑張って手に入れたWiiで2万5千円なのに今の子はなんもしなくても3万円のスマホが手に入るのか…

  8. こんな円安では、ドルの本国の価格はそりゃ円換算だと高くなりますよね
    800~900ドルってところですか?
    向こうの購買力での感覚だと5万円とか6万円ぐらいですかね

  9. 中学生までは格安で十分
    高校生なら少なくとも3/4以上は自分の金から買えって感じですね。今の親は大変だなぁ

  10. 新しい物好きだから最初だけ興味深々やて。
    自分が親だったら買わん。
    中古もしくは安いAndroidで十分でしょ。
    まあプライドを張って買う親はいるだろうけど。

  11. 日本で買ってトルコで売れば良いのか?

  12. iPhone14Proを買ってもらえる俺は幸せもんなんやな〜親に感謝!

  13. 子供が使うiPhoneはSEの中古で十分だろ。
    次期iPhoneはUSB-Cをはじめかなり仕様変更が見込まれるからなぁ。

  14. 0:28〜 株式会社シーミュージック(アトリエビジョンの音源を引き継いだ会社)の著作権フリー音楽使ってるんだよね。
    AL-783 Track 07の「Kissing You!」っていう曲。

  15. 一般人にはオーバースペックすぎでしょ
    FPSとかしないならiPhone6で十分

  16. 2.3万の機種なんて10代の子が1年使ったら動作遅くなるし容量すぐいっぱいになる低スペックしかないよ。あれは電話とメールしか使わないうえに、月のデータ使用量が1GBもないようなご年配向け。それだったら5.6万する機種買って4年くらい使わせる方が賢いよ、親御さんたちby携帯ショップ店員

  17. 今までiPhoneしか使ったことないでこれからもiPhone。まぁ好きなやつ使えばええって話やな、結局は。

  18. これで売れちゃうから更にドンドン値上げしてくんだよな…