インスタント防災キャッチ。
今回は、私たちの命を守るために事前に知っておいた方がいいある情報をお伝えします。

去年6月、気象庁は、赤と白の旗を用いるガイドラインを取りまとめました。この旗を振っていたら何を意味するか知っていますか?

神戸地方気象台 南海トラフ地震防災官の生駒良友さんに聞きました。

【生駒さん】こちらが津波フラッグになります。赤と白の格子模様の旗になっています。

【緊急地震速報】

【生駒さん】津波情報の伝達にはテレビ、ラジオ、携帯電話、サイレンなどがこれまで利用されているところですけども、新たに津波フラッグという旗が加わりました。これは、2011年3月11日、東日本大震災の時に南あわじ市で津波警報が出たことを知らせる防災無線の音です。

【津波警報が発令されました】

レジャースポーツや海水浴で陸から離れれば離れるほど防災無線の音は聞こえません。この震災の時に防災行政無線やサイレンなどの音声だけでは津波警報等が確実に伝わらないという課題が明らかになりました。

【生駒さん】東北地方太平洋沖地震、この地震では、岩手県、宮城県、福島県の3県で聴覚障害のある方の死亡率がない方の2倍に上りました。

さきほどの津波警報を知らせる防災無線の音を無音にして映像を見てみると…。

【生駒さん】津波警報は津波の到達が予想される場所にいる人に確実に伝達されなければなりません。
津波の避難は1分1秒を争います。地震が起きたら海や川から離れ、ただちに高台など高い場所に避難すること。
ライフセーバーなどが必ずしも旗を振っているとは限りません。ぶら下げたり掲げられた時点で避難が必要です。

【生駒さん】津波に巻き込まれると命に関わります。海岸付近にいる聴覚に障害をお持ちの方、音が聞き取りにくい遊泳中の方に、視覚的に伝達するのが役割です。命を守る旗、津波フラッグ。ぜひ知っておいてください。

【制作著作】サンテレビ
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