熊本市の大西市長は、市独自の『医療非常事態宣言』を発表しました。
宣言の発表に伴い熊本市は、熊本城天守閣で26日から予定されていた内部の一般公開を延期、26日は、この決定を知らずに熊本城に訪れる人の姿が見られました。
【大西一史熊本市長】
「本日『熊本市医療非常事態宣言』を発出することといたします
大西市長は臨時会見で、新型コロナ感染が急拡大し、病床使用率が50%に達したなどとして、市独自の『医療非常事態宣言』を発表。
これに伴い「熊本城の天守閣内部の一般公開を延期する」と明らかにしました。
今朝の地元紙に掲載された特集ページ。
熊本地震以降見ることができなくなっていた、天守閣の公開開始を祝うものですが、突然の方針転換に肩透かしを食らった格好です。
熊本城ではスタッフが駐車場の入り口などに立ち、公開開始や記念式典の延期を伝えていました。
【熊本市南区から来場】
「一般開放があるから楽しみに出てきたんですけど、そこの入り口で『入れません』と言われたから」「『また来ればいいたい』という感じですよ」
また、天守閣内部の観覧が修学旅行のコースに組み込まれていた、鹿児島の高校生たちは今朝バスの中で公開中止を知らされたということです。
【鹿児島高校の女子高生】
「それ自体を(今日)初めて知ったのでちょっと悲しかったです」
【郡司リポート】
「本来ですと今日から多くの人が訪れるはずでした、大天守の最上階に人の姿はありません。熊本城特別公開の中止を知らせる張り紙が城内のいたるところにされています」
また熊本市は25日まで行っていた特別見学通路を使った城内の公開も中止に。
天守閣復活に伴い多くの人で賑わうはずだった熊本城は、近づくことすらできなくなりました。

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