鉄筋コンクリート製の海底トンネルの工事が進められているのは、福島第一原発の地上から深さ約16mのエリア。

福島テレビ・高野愛梨記者:「私がいるのは地上から16mほどの深さの海底です。この場所で行われているのがトンネルの掘削工事で、まさにこの場所を海水で薄めた処理水が通ります。今は掘り始めの段階ということで、1日5、6mというゆっくりとしたスピードで掘り進めています」

敷地内のタンクに溜まり続ける処理水について、東京電力はトリチウムの濃度を海水で国の基準値以下に薄め、海底トンネルを使って沖合1キロ地点から放出する計画だ。
地元の了解を得られたことなどから本格工事は、8月4日に始まっていた。
「シールドマシン」と呼ばれる直径約3メートルの巨大な機械を使って、海底の掘削作業が行われていて、9月6日時点で80メートルまで進んでいるという。

10月からは、現在の倍の速さとなる1日約12メートルを掘削する予定で、東京電力は、2023年春頃の全ての工事完了を目指している。
しかし、気象条件などによっては、2023年夏ごろにずれ込む可能性があるとしている。

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