田能久(たのきゅう)は落語の演目の一つ。
「日本昔話集成」に「田之久」の題で収録され、また高知県の民話には、この噺の原型となるものがある。
その他、全国に流布する「親孝行が長者となる伝説」の要素が加わっている。
故人・宇井無愁氏の考証によれば、「田能」とは本来田楽のことで、田能久は村の鎮守の祭礼に、吉例のお神楽を奉納する田楽師であったとしている。
落語の田能久の意味は、四国の阿波国徳島在にあったとされる田能(たのう)村に住む久兵衛(きゅうべえ)の略である。
数少ない、特定の地方を舞台にした噺で、登場する地名はすべて実在のものである。

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落語ザ・ムービーとは

ふだんは想像力を使って楽しむ落語をあえて映像化。
はなし家が語る古典落語の音声を生かし、その上に俳優が口の動きを合わせ、アテブリで演技する映像をつけた、リアルな「見る落語」

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