<福島県内で、最大震度6強の揺れを観測した東日本大震災>
白河市葉ノ木平地区を襲った土砂災害は、この揺れにより引き起こされた。
住宅の直ぐ裏山が広範囲にわたり崩れ、崩落した土砂は7万5千立方メートルに上った。
全壊した家屋は10戸。
余震が続く中で行われた救助作業は難航し、5歳の子どもを含む13人が命を落とした。
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<防災マイスター・松尾一郎さんが訪ねたのは葉ノ木平地区の近くにある聯芳寺>
防災マイスター・松尾一郎さん:「当時、墓石は全部倒壊したんですか?」
聯芳寺・竹貫博隆住職:「全部倒れました。この辺にあった古い方のも全部倒れて」
東日本大震災で約400基の墓が倒れるなどの被害を受け、完全復旧までは10年の月日が必要だった。
「寺の裏山が崩れている」・・・自治会の副会長だった竹貫住職が、消防団から連絡を受けたのは地震発生の数十分後だった。
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<まさかここが崩落するとは…>
犠牲者13人。中には檀家も7人含まれていた。
聯芳寺・竹貫博隆住職:「残された家族のことを思うと、私たちもなんて言葉をかけたらいいのか分からないくらい。皆さんを忘れないためにも毎年供養という形でやっている。それが仏を忘れないというのが一番かなと思いまして」
震災後は毎年3月11日に慰霊祭を行い、犠牲者に祈りを捧げてきた。
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<被害を拡大させた要因の1つと考えられているのが山の地質>
土砂崩れを起こした六反山は、硬い地層の上に火山灰の地層が厚く堆積していた。
この軟弱な粘土層の部分が、地震の強い揺れで一気に滑り落ちたとみられている。
防災マイスター・松尾一郎さん:「比較的に粘土層みたいなところは水がたまるので、非常に滑りやすくなるんですね。多少地下水もあるでしょうし、それまで降った雨は滑るところに入ってるので、そういうことも含めて大きな揺れに襲われて、いきなり滑って多くの人が亡くなった」
しかし…このエリアは震災前災害発生の恐れがあり、危険の周知なども行われる『土砂災害警戒区域』に指定されていなかった。
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<土砂災害警戒区域 未指定のエリアにも災害リスク>
なぜ”警戒区域”に指定されていなかったのか?福島県の担当者に聞いた。
福島県南建設事務所 事業部 河川砂防課・高橋章行課長:「葉ノ木平地区は陥没とか隆起したような地形が確認されていなくて、実際に地すべり災害が発生していなかったというところがあります。地すべりの兆候や現地の状況からも、地すべり箇所としては県としては捉えていなかったので、土砂災害警戒区域にも指定はしておりませんでした」
震災後に調査した分も含めると、白河市を始めとした県南地区には「警戒区域」の対象が1026カ所あった。
しかし、限られた人員や予算で現場調査などを行うため、すべての指定が完了するのは2022年3月の予定。震災から11年以上の時間がかかった。
福島県南建設事務所 事業部 河川砂防課・高橋章行課長:「今後も斜面の下に新しく人家や施設ができたりする可能性もありますので、そういった箇所も今後調査して『土砂災害警戒区域』の措定に向けて取り組んでいくようになるかと思います」
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<自らが住む場所の再認識を>
当時の災害現場には、2016年に震災復興記念公園が完成。災害の教訓を後世に伝えている。
防災マイスター・松尾一郎さん:「こういう同じようなことが起こるかもしれない。それに向けてどう行動するか、避難するかを考えておく。あるいは住み方も含めて、土地理由の考え方も含めて、本当に危険な所なら本当にここに住んでおくのか。ということも含めて家族と地域で話し合っておく。これが必要なことだと思いますね」
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☠️山津波の原因は他に原因が有るけど拙者は教えないです😍〰️💕