緊急事態宣言で制限を受ける業界はさまざまな工夫を施していますが、急な延長の影響は甚大です。時間をかけた準備が求められる結婚式場。延長への対応と苦悩を取材しました。

 こちらの式場、先月下旬の緊急事態宣言を受け、祝宴は1時間半、参加人数も50人以下に抑えています。オンラインでの参加や祝辞の対応も手慣れたもの。

 「テーブルを見ると、タブレット端末があります。あれでこの会場とリモートで繋がっているようです」(皆川玲奈キャスター)

 そして、先ほどの乾杯は・・・。
 「実は全て今日用意させていただいているのは、ノンアルコールの飲み物になっています」(統括支配人 関本敬祐さん)

 宴席には欠かせない「酒」。提供自粛には不安があったものの、「色々なノンアルコールを試すゲストが多い」と話します。
 「お客様も初めて体感するので、お楽しみいただいている様子も見受けられる」(統括支配人 関本敬祐さん)

 感染対策は徹底していますが、今月、披露宴を予定していた200組のうち4割が延期。売上も3割ダウンという苦境に追い打ちをかけたのが、7日夜の「延長」決定です。

 「東京都から色々指示が出ております。延期する場合は、費用は一切いただいておりません」

 スタッフは8日朝から、延長期間中に披露宴を予定しているおよそ100組への連絡に追われていました。

 「一番これは残念だなという声が聞かれるのはどれですか?」(皆川玲奈キャスター)
 「お酒です。中には2回延期される方もいらっしゃる。延期の方はまだいいですけど、やらないというと心苦しい」(接遇担当セクション 甕将行支配人)

 “一生に一度”にむけた準備を求められる結婚式場。急な判断は避けて欲しいというのが切実な思いです。
 「(要請が)もっとスピーディーに出てくると、より協力できる。より対策も各業界でできるのではないか」(統括支配人 関本敬祐さん)
(08日17:06)

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