ワクチン接種が本格化する中、課題の一つが、接種に係わる医療従事者の確保です。
きょう都内で行われていたのは、
東京都看護協会によるワクチンセミナー。
参加者は、資格を持ちながら現場を離れている看護師です。
参加者「じゃあチクッとしますね」
講師 「手90度ね90度」 
使用しているのは、実際に使われる注射器です。
飲食店勤務 ブランク10年(50代)
「皆さんが安心して生活していけるように何とか頑張っていきたいと思って、
 それで一念発起して、講習にきました。」
去年までパートとして勤務(30代)
「自分が習った注射部位とはまた違う、より安全な注射部位というものが今回出てきて、
 そこに正しく安全に打てるのかというところが難しく思いましたね。」
全国におよそ70万人いるという“潜在看護職員”
各地区の看護協会とも連携し、即戦力になる人材確保を目指しています。
東京都看護協会 山元恵子 会長
「ブランクがあってもできるという人たちが結構いらしたので、看護師としての仕事を
 役立つならやりたいというようなお気持ちを持ってらっしゃる方がたくさん
 いらっしゃるということをもっと皆さんに知っていただきたいなと」

救急隊への接種も課題の一つです。
コロナ患者を受け入れているこちらの病院長によると・・・
日本大学医学部附属板橋病院 高橋 悟 病院長
「実は救命救急隊員がまだコロナのワクチン接種の予定もたっていないという話を聞いて
 正直驚いたんですね。(病院向けのワクチンに)少し余裕があったので
 1日でも早く有効利用したほうが良いだろうと。」
16人の医師と看護師が無報酬で協力し、3日間で400人の接種を終えました。
しかし、全国の接種対象者は、およそ15万3千人。病院長は、救急隊員への接種は急務だと訴えます。
日本大学医学部附属板橋病院 高橋 悟 病院長
「救急車の中って狭いですよね。狭い中でそれなりの時間、かなり近距離でいろんな処置をしないと
 いけないという中で非常にストレスだし、感染リスクももしかすると私どもより高いのではないか。」

余ったワクチンを無駄にしない取り組みも始まっています。
戸田市役所 ワクチン接種対策室 福田 忠史 課長
「戸田市“もったいないバンク”を始めました。」
“もったいないバンク”は、接種の予約がキャンセルされた場合に備え
 キャンセル待ちができる制度。
登録した人は、キャンセルが出た当日、2時間程度で依頼される場合もあるといいます。
その理由は・・・
戸田市役所 ワクチン接種対策室 福田 忠史 課長
「当日6時間以内にこれを(ワクチンを)使用しなければいけない。」
実はファイザー製のワクチンは、希釈後6時間以内の使用が推奨されています。
戸田市役所 ワクチン接種対策室 福田 忠史 課長
「今後 市民の方のキャンセルについては、他の市民の方が補う仕組みを
 早々に作る必要がある。多くの方に登録していただければ、
 ロスもなくせると、考えている。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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