◆芒種(ぼうしゅ)
芒を持った植物の種をまく頃
新暦6月5日~20日頃
◆
田植え~芒種の自然~
芒のある穀類の種を蒔く時期、「芒種」。農家では、苗代で育てた稲の苗を水田に植えかえる「田植え」の作業が行われます。
昔、田植えは神聖な行事とされ、「早乙女」と呼ばれる清らかな女性の役目とされていました。田植えの前に早乙女たちが模擬的な田植えを演じ、豊作を祈願する習わしが今に伝えられています。京都の八坂神社(船井郡)では、茜たすきに菅笠の早乙女8人が雅楽の調べにあわせて苗を植える「御田祭」が行われます。
その他、伏見稲荷大社(伏見区)や石清水八幡宮(八幡市)などでも、それぞれ田植えの神事が執り行われます。
納涼床~芒種の暮らし~
川の上に設けた高床で、涼をとりながら食事を楽しむ「納涼床」は、京都の夏の風物詩。
鴨川、貴船、高雄、鷹ヶ峯などで、風流な宴が催されます。なかでも鴨川の納涼床の歴史は古く、慶長年間に遡るといわれます。応仁・文明の乱の後、荒涼としていた鴨川の河原は、豊臣秀吉による三条・五条橋の架橋の頃から賑わい始めました。やがて裕福な商人らが河原に床几を持ち出し、遠来の客をもてなすようになります。
これが納涼床の起源といわれ、江戸時代には京の年中行事とされました。自然と調和する粋な遊びの感性が生んだ、京都ならではの風習です。
Present by 京福電気鉄道(株)(制作2010年6月)
前の節気-小満 http://youtu.be/N3JJYU_eIIA
次の節気-夏至 http://youtu.be/oxuH_yVuLv0
YouTubeチャンネル「NipponArchives」
https://www.youtube.com/NipponArchives2013
![[京都二十四節気] 芒種 [京都二十四節気] 芒種](https://www.wacoca.com/news/wp-content/uploads/2022/07/1658871675_京都二十四節気-1170x658.jpg)
3 Comments
芒種(ぼうしゅ)
芒を持った植物の種をまく頃
新暦6月5日~20日頃
田植え~芒種の自然~
芒のある穀類の種を蒔く時期、「芒種」。農家では、苗代で育てた稲の苗を水田に植えかえる「田植え」の作業が行われます。
昔、田植えは神聖な行事とされ、「早乙女」と呼ばれる清らかな女性の役目とされていました。田植えの前に早乙女たちが模擬的な田植えを演じ、豊作を祈願する習わしが今に伝えられています。京都の八坂神社(船井郡)では、茜たすきに菅笠の早乙女8人が雅楽の調べにあわせて苗を植える「御田祭」が行われます。
その他、伏見稲荷大社(伏見区)や石清水八幡宮(八幡市)などでも、それぞれ田植えの神事が執り行われます。
納涼床~芒種の暮らし~
川の上に設けた高床で、涼をとりながら食事を楽しむ「納涼床」は、京都の夏の風物詩。
鴨川、貴船、高雄、鷹ヶ峯などで、風流な宴が催されます。なかでも鴨川の納涼床の歴史は古く、慶長年間に遡るといわれます。応仁・文明の乱の後、荒涼としていた鴨川の河原は、豊臣秀吉による三条・五条橋の架橋の頃から賑わい始めました。やがて裕福な商人らが河原に床几を持ち出し、遠来の客をもてなすようになります。
これが納涼床の起源といわれ、江戸時代には京の年中行事とされました。自然と調和する粋な遊びの感性が生んだ、京都ならではの風習です。
Present by 京福電気鉄道(株)(制作2010年6月)
とても素敵な動画ありがとうございます✨
芒種
芒ある穀類稼種する時也。
豊穣をもたらす、梅雨の雨、いよいよ田植えの季節です。
昔から、田植えは神聖な行事とされました。
神に仕える早乙女たちが苗を植え、賑やかな田植ばやしで、豊作を祈願します。
大地に命を吹き込んできたのは、いつも人々の祈りだったのかもしれません。
夏の夜の一時、都人たちは、風流な宴を楽しみます。
水上で涼をとる、「納涼床」、江戸時代、町人らが床几を置き、涼やかに遠来の客もてなしたのが始まりといわれます。
自然と調和する粋な遊びの感性が、都には流れているんですね。
小さな命の灯火が、本格的な夏の訪れを告げ始めました。
京都には二十四の季節があります。