感染拡大が懸念されている変異ウイルス「N501Y」で、今まで「重症化するリスクが低い」とされていた20代でも、実際に重症化するケースがありました。対応にあたった医師が警鐘を鳴らしています。
「基礎疾患もないし、自分は平気」、そう思っている若者たち、本当に大丈夫ですか。
今月、新型コロナウイルスに感染し、昭和大学病院に入院した20代の男性の肺。4日後、白い影が大幅に増えて9日目には酸素投与が必要になりました。
男性は運動をしていてがっちりした体つき。基礎疾患はないといいます。なのになぜ・・・。
男性が感染したのはイギリス型の変異ウイルス「N501Y」。感染力が強いとされます。
さらに、ここにきて重症化するケースが確認されました。
昭和大学病院・相良博典院長:「(Q.N501Yの方が20代でも重症化しているというケースもある?)そうですね。元々、従来株の時には酸素投与が必要な若者はほとんどいなかったんですけど、そういう面ではある程度、重症度が高くなっている若者もいるというのを考えると、若いから大丈夫ということは言えなくなってきているんじゃないかなと思う」
大阪や兵庫で流行しているN501Y。20代の男性も先月下旬、関西方面で仕事をしてその時、感染したとみられます。
基礎疾患がないことから自宅待機となりましたが、発症の8日後には呼吸困難となり、酸素投与が必要になったといいます。
男性は喫煙歴があったといいますが・・・。
昭和大学病院・相良博典院長:「(男性の)喫煙の期間は短い。重症化はN501Y変異株の強さに起因していると考えるのが妥当だと思う」
変異ウイルスは若者も感染しやすいとされ、小学校でのクラスターも確認されました。
昭和大学病院での入院患者数。オレンジ色がN501Yで徐々に割合が増えています。相良院長は基礎疾患がなくても重症化する恐れがあるとして若い世代へ注意を呼び掛けています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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