<福島県は7月末までクマ出没【特別注意報】 登山の際などに警戒を!>
福島県では7月11日に猪苗代町の沼尻登山口から安達太良山に一人で入山した郡山市の40代男性が下山中にクマに遭遇。突進してきたクマと接触して転倒し、頭に軽いケガをした。2022年度では初めて、クマによる人的被害が発生した。
これを受け福島県は、すでに発令している『注意報』を『特別注意報』に切り替え、市町村に注意喚起の文書を出し人的被害の防止に努めることにしている。
また東北新幹線では7月12日午前9時すぎ、宮城県栗原市内で走行中にクマと衝突。一時、東京駅~盛岡駅の上下線で遅れが出た。
6月には福島県会津若松市の中心部で出没するなど、今シーズンはクマの話題が多いように感じる。
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<福島県 2022年度の月別のクマの目撃件数>
毎月、前年度の同じ時期を上回っていて、6月までで190件。(※4~6月・前年度比61件)
要因は、2021年の秋にエサとなるブナやコナラの実が並作だったこと。また今の時期はクマの繁殖期にあたり、より活発に行動するという。
そして、7月10日には多くの観光客が訪れる浄土平でもクマが目撃された。近くに観光客や登山客はなく被害などはなかったが、浄土平ビジターセンターなどでは看板やアナウンスで注意を呼びかけている。
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<福島県内にどれくらいのクマがいる?>
目撃頭数・捕獲頭数いずれも増えているが、目撃頭数は2013年度は227頭だったのが、2020年度は603頭と3倍近くに増えている。比例して捕獲頭数も多い状況。
福島県は推定の生息頭数を発表していて、2018年度は1927頭~6550頭という推定だったが、2020年度は4425頭~7116頭に増えている。
《どうやって数えている?》
森の中にカメラを設置し撮影。カメラの前には餌を仕込んだ筒を高い位置に置き、クマが立ち上がるようにしている。胸元の月の模様が一頭ごとに違うので、模様を見て個体を判別して数えているという。
最近の推定生息数が増えているのは、森の中のカメラトラップを増やしているので個体を多く識別できたからというのが理由だそう。
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<市街地に出没するクマも多くなっている現状…近くにいるか痕跡にご注意を>
《足跡》・・・成獣の平均は長さ約17センチ、幅約12センチ
《フン》・・・人間と同じか少し大きめで、人間と同じような形をしている。食べたものがほぼそのまま出てきて、時間が経つほど表面が黒くなる。
《爪の跡》・・・木登りなどで樹木に残っている。時には木の実など、枝を折って食べるそうで、鳥の巣のように木の上に折れた枝が集まっていることもあるという。
近づかないことが重要だが、音を出すなど出会わない対策が大切と言そうだ。
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