厳しい暑さが続いている影響で、東北電力は6月29日に電力需給が厳しくなる見通しとして一時、電力需給ひっ迫準備情報を出しました。現在は状況が改善されたとして準備情報は出されていませんが、東北電力は引き続き、無理のない範囲での節電を呼びかけています。

東北電力 樋口康二郎 社長
「あす(6月29日)の東北エリアは電力需給が非常に厳しい見通しとなっていたが、追加の供給力対策などの需給状況の改善を図った結果、5%以上の予備率を確保できる見込みとなりました」

東北電力は、あすの29日、厳しい暑さなどにより冷房の稼働が増え、電力需要に対し供給力がひっ迫する見通しがあるとして、管内に初めて電力需給ひっ迫準備情報を出しました。
この準備情報は、電力供給の余力となる予備率が5%を下回る見通しとなる日の2日前に出されるもので、各家庭や企業に「無理のない範囲でできる限りの節電」を呼びかけます。
東北電力によりますと、新潟県の上越火力発電所の出力を増やしたことなどから、あすの「予備率」の見通しが6.1%にまで改善。需給ひっ迫準備情報を出す状況ではなくなったということです。

東北電力 樋口康二郎 社長
Q.なぜひっ迫?
「今年3月の地震で影響受けた火力発電所がまだ完全に復旧していないことがひとつ。夏のピークにあわせた供給力が出そろう状況ではない」

一方で、今後も気象状況の急激な変化などにより、需給状況が厳しくなるおそれがあるとして、東北電力は引き続き「無理のない範囲での節電」を呼びかけています。

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