◆小暑(しょうしょ)
梅雨明けが近づき、暑さが本格的になる頃
新暦7月7日~21日頃
◆
鱧[はも]~小暑の自然~
鱧は「梅雨の水を飲んで旨くなる」といわれ、梅雨明け頃に旬を迎えます。
京都では、祇園祭の時期と重なり、祭り料理とされました。祇園祭は別名「鱧まつり」と呼ばれます。輸送技術が発達していなかった昔、海から遠い京の都へ新鮮な魚を運ぶのは至難の技でした。生命力が強い鱧は、水揚げしてからも長時間生存するため、生きたまま持ち込める魚として珍重されたといいます。
鱧は硬い小骨が多く、包丁で細かく切り目を入れる「骨切り」をしなければ食べることができません。京の板前たちは技を磨き、厄介な鱧を秀逸な食材に仕立て上げました。
七夕~小暑の暮らし~
七夕の頃は、ちょうど稲の開花期にあたるため、日本では昔、収穫の無事を祈り、棚機津女(たなばたつめ)という女性が衣を織って神の降臨を待つ禊(みそぎ)の行事を行っていました。
この日本古来の風習に、中国の織姫・彦星伝説が結び付いて生まれたのが七夕だといわれます。機織りの名手・織姫と牛使い・彦星は夫婦仲がよく、仕事をしなくなりました。これに怒った天帝が二人を引き離し、一年に一度、7月7日の夜だけ天の川で会うことを許したという恋物語です。
織物の町・西陣では、手芸・文芸の上達などを祈り、五色の糸をお供えします。
Present by 京福電気鉄道(株)(制作2010年7月)
前の節気-夏至 http://youtu.be/oxuH_yVuLv0
次の節気-大暑 http://youtu.be/FlWiBrxd01Q
YouTubeチャンネル「NipponArchives」
https://www.youtube.com/NipponArchives2013
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小暑(しょうしょ)
梅雨明けが近づき、暑さが本格的になる頃
新暦7月7日~21日頃
鱧[はも]~小暑の自然~
鱧は「梅雨の水を飲んで旨くなる」といわれ、梅雨明け頃に旬を迎えます。
京都では、祇園祭の時期と重なり、祭り料理とされました。祇園祭は別名「鱧まつり」と呼ばれます。輸送技術が発達していなかった昔、海から遠い京の都へ新鮮な魚を運ぶのは至難の技でした。生命力が強い鱧は、水揚げしてからも長時間生存するため、生きたまま持ち込める魚として珍重されたといいます。
鱧は硬い小骨が多く、包丁で細かく切り目を入れる「骨切り」をしなければ食べることができません。京の板前たちは技を磨き、厄介な鱧を秀逸な食材に仕立て上げました。
七夕~小暑の暮らし~
七夕の頃は、ちょうど稲の開花期にあたるため、日本では昔、収穫の無事を祈り、棚機津女(たなばたつめ)という女性が衣を織って神の降臨を待つ禊(みそぎ)の行事を行っていました。
この日本古来の風習に、中国の織姫・彦星伝説が結び付いて生まれたのが七夕だといわれます。機織りの名手・織姫と牛使い・彦星は夫婦仲がよく、仕事をしなくなりました。これに怒った天帝が二人を引き離し、一年に一度、7月7日の夜だけ天の川で会うことを許したという恋物語です。
織物の町・西陣では、手芸・文芸の上達などを祈り、五色の糸をお供えします。
Present by 京福電気鉄道(株)(制作2010年7月)
小暑
大暑来れる前なれば也。
梅雨明けが近づくと、都は華やかな熱気に包まれます。
祇園祭でいただく「鱧料理」、生命力の強い鱧は、海のない都まで運べる、貴重な魚でした。
京の板前たちは、骨の多い厄介な鱧を腕と心意気で、秀逸な食材に仕立て上げたといいます。
自然が与えるさまざまな試練が、職人の技を磨き上げてきたのかもしれませんね。
祇園囃子で賑わう頃、人々の願いが夏の空を彩ります。
七夕は機織りの神、棚機津女の信仰と織姫、彦星伝説が結びついて生まれたといわれます。
織物の町、西陣では五色の糸を備えし、手芸、文芸の上達を祈って来ました。
京都の歴史と伝統は、色とりどりの夢で、紡がれてきたのかもしれませんね。
都の夏は油照り、その厳しさを知るのは、これからです。
京都には二十四の季節があります。