◆仁川アジア大会第9日 ▽レスリング(27日)

 レスリング計4階級が行われ、女子は48キロ級で世界選手権2連覇の登坂絵莉(21)=至学館大=と63キロ級で渡利璃穏(りお、23)=アイシンAW=が初の金メダルを獲得した。

 レスリング女子48キロ級で登坂が、昨年の世界選手権51キロ級覇者の孫亜楠(中国)を下して金メダルを獲得した「(2連覇した)世界選手権より厳しかった。アジアでも勝てて良かった」と笑った。

 世界選手権から約2週間の強行日程とアジアで負けられない重圧があった。「前日はご飯を食べたら湿疹が出た。腕が急にけいれんすることもあった」。1回戦では「緊張していた」と赤に指定されたウエアを青と勘違いし、慌てて着替えたほどだった。準決勝ではインド選手に6―4と苦戦。「1階級上のチャンピオンだから強い」と警戒した強敵との決勝で21歳の闘争心に火が付いた。「タックル警戒で足を触らせないようにした」

 故郷・富山県から応援に来た両親の前で金メダルを手にした。国体出場経験がある父の修さんも「最後は持ち味が出た」と納得。登坂は「両親もだし、出身小学校の子供が寄せ書きをくれた。応援に応えられた」と手を振った。2年後のリオ五輪へ、大学の先輩で一緒に練習する吉田沙保里(ALSOK)のような常勝街道を歩み始めた。「勝てば勝つほど不安。勝ち続けられるようにこれからもっと努力したい」と前を見据えた。

参照元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140928-00000025-sph-spo

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