3月16日午後11時36分ごろ、福島県沖を震源とする地震が発生しました。
この地震で宮城県や福島県で最大震度6強を観測。新潟県内でも南魚沼市で震度5弱を観測しました。
【リポート】
「震度6強を観測した相馬市。こちらのお店の駐車場では瓦礫が散らばり、神社では鳥居が崩れ落ちている」
道路の至る所では、瓦礫が散乱し、東北新幹線が脱線するなど、大きな被害が出ました。
地震発生から3日…
【自主避難者 佐藤聖幸さん】
「すぐに両親に電話して『大丈夫か?』と聞いて、とりあえず無事だと分かったが、かなり怖がっていたので、(新潟から)飛んできた」
こう話すのは、福島・南相馬市にある実家の手伝いに来た佐藤聖幸さんです。
かつて玉ノ井部屋の力士だった佐藤さん。
2011年の東日本大震災が発生した時、両親などと三条市に避難。
両親はふるさとの南相馬市に戻りましたが、三条市に残った佐藤さんはその後結婚し、妻と娘と共に今も三条市で暮らしています。
新型コロナウイルスの影響もあり、約3年ぶりの帰郷に…
【佐藤聖幸さん】
「どんな形であれ、久々に会えた。元気そうというか、無理して元気にしている部分はあるが、無事で良かった」
しかし、久しぶりに帰ってきた実家に残っていたのは、地震の爪痕でした。
【母・百合子さん】
「(壁の亀裂について)去年の地震で新しく貼り替えたが、先日の地震で亀裂が入った。せっかくの息子の結婚式の写真が落下しちゃった」
また、母・百合子さんの経営するスナックでは、割れた酒瓶やグラスが床に散らばっていたため、この日も片付け作業に追われていました。
【母・百合子さん】
「またかまたかと…ドアを開ける度にどうなっているんだろうと、シミュレーションする。ボトルが割れて海になっているだろうと。今回もまさしくそうだった」
福島県では、去年も震度6強の地震が発生するなど、東日本大震災以来何度も大きな揺れに見舞われています。それでも、百合子さんは…
【母・百合子さん】
「これも試練なんでしょうね。負けずに前向きに、頑張っていこうと思う」
【佐藤聖幸さん】
「母は一番接客が好きな人なので、この店が無いと母親は元気がなくなるので、この店が無くならないように、頑張って支えないと」
【母・百合子さん】
「頑張る」
地震の発生から1週間…
いまだ一部の発電所が停止し、電力がひっ迫状況に陥るなど、地震による混乱は続いています。
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危機がなければ、国民は国家の大切さを知ることができない。 ウクライナ国民は、戦争危機で自分の国家がどれほど大切なのかを自覚し、分裂した国民も一つになった。日本人も長かった平和に分裂し、国家に対する愛国心を失って弱気になった。長すぎた平和が毒になったのだ。 弱まった国はいつでも攻撃を受けることに気づくべきだ。 平和は経済力と団結した国民が守ることができるものだ。