3月17日(日本時間では3月18日午前3時)FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が発表されました。
経済成長見通しを上方修正したものの、金融政策の変更を行わなかった。
FRBのハト派スタンス維持が確認され、3月17日のNYダウは前日比189ドル高の3万3015ドルと史上最高値を更新、S&P500も最高値更新、為替ではドルが下落となりました。

FOMC結果発表のポイントは主に3つ
①2023年末までゼロ金利政策を維持
②強気な経済見通し
③アメリカ10年債金利の上昇容認

①2023年までゼロ金利政策に変更なし
FF(フェデラルファンド)金利の誘導水準を、0.00~0.25%(実質ゼロ金利)で維持

      21年   22年   23年   長期
FF金利:   0~0.25%(0~0.25%)    2.5%

②強気な経済見通し
         21年  22年 23年  長期
 実質GDP成長率:6.5% 3.3% 2.2% 1.8%

        21年  22年 23年  長期
 失業率   :4.5% 3.9% 3.5% 4.0%
 インフレ率 :2.2% 2.0% 2.1%

2021年10-12月期のインフレ率見通しは2.4%と目標の2%を一時的に上回る

注目の先行きのガイダンスについて
ドットチャート、
2022年に利上げを予測する人数が前回2020年12月の1人から今回4人に増え、
2023年に利上げを予測する人数が前回2020年12月の5人から今回7人に増えたものの、
予測中央値で「2023年まで利上げなし」の見通しが維持された。

③アメリカ10年債金利の上昇容認
・具体的な金利上昇に対する抑制のコメントなし、金利水準を容認
・ECBのように積極的に抑えには動かない
・アメリカ10年債金利の債券市場の無秩序な動きによる上昇には警戒

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