ロン・ハワード監督は最新作『13人の命』で、ヴィゴ・モーテンセンやコリン・ファース、ジョエル・エドガートンら一流のキャストを集合させ、2018年のタムルアン洞窟の遭難事故を映画化した。ジュニアサッカーチームの子どもたちとアシスタントコーチが水没した洞窟に閉じ込められ、救出されたあの事件だ。

子どもたちを救うための国際的な取り組みが進むなか、何キロメートルにもわたる海底洞窟では危険さが増していく。ハワードは、その危険で閉塞的な一瞬一瞬を見事に再現している。巧みな水中シーンと手に汗握る緊迫感が、史上最も困難だった救助活動の記憶を伝える。

『あの夜、マイアミで』

あの夜、マイアミで』は、同名の劇に基づいている。マルコム・X、ジム・ブラウン、サム・クック、モハメド・アリという、文化、音楽、スポーツの4人のアイコンがアメリカの公民権運動の真っ最中に出会う。1964年、アリ(当時はカシアス・クレイ)がソニー・リストンに勝利した後、4人はモーテルの一室で運動や社会全体における自分たちの役割について話し合う。観客は彼らに迫り来る歴史の重みを知りながら、その会話を見守ることになる。

映画の大部分が狭い空間で展開されるのは、同作の劇場というルーツの反映だ。レジーナ・キングの監督デビュー作である本作は、キャストの個性と存在感を見事に描写している。

『ザ・レポート』

アマゾンが制作した『ザ・レポート』は、米中央情報局(CIA)の「強化尋問」プログラムに関する米上院の調査を描いている。このプログラムがどのようにして生まれ、誰がそれを知っていたのか。そしてCIAがその効果を正当化するために、どのように事実をねじ曲げたのかが描かれている。

アダム・ドライバーが演じる主人公のダニエル・ジョーンズは、政治的な抵抗やCIAによる妨害と戦いながら、真実への道を孤独に歩み続けた。最近のアダム・ドライバーの演技は素晴らしいが、本作も例外ではない。辛口評価で知られる米国のレヴューサイト「Rotten Tomatoes」で82%の高評価を得ているのも納得だ。

『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』

回復期の薬物依存者でパンクロックのドラマーであるルーベンは突然聴力を失い始め、人生最大の危機に直面する。聴力を失うかキャリアを失うかという不可能な選択に直面し、ルーベンは落ち込み始めるが、ガールフレンドのルーが彼を聴覚障害者のリハビリセンターに入所させ、自身と向き合わせる。リズ・アーメッドは、苦悩するルーベンを見事に演じており、オリビア・クックのルー役も引き込まれる。音の使い方が非常に巧妙なダリウス・マーダー監督によるこの映画は、近年で最高のドラマのひとつとなっている。

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