大河ドラマ「豊臣兄弟!」明智光秀役・要潤さんがコメント

「本能寺に至る時には、それが富士山よりも大きな山となり、最終的にそれをドンと壊すことになるのだと思います」

 

2026年NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」は戦乱の世を舞台に、天下人となった豊臣秀吉と生涯に渡り兄を支え続けた弟・秀長の絆を描く下克上サクセスストーリー。主人公・小一郎(後の秀長)を仲野太賀さん、藤吉郎(後の秀吉)を池松壮亮さんが演じる。

 

要潤さんが演じる明智光秀は、戦国を舞台にしたドラマ・映画において欠かせない人物として登場する武将。織田信長の家臣に加わった後は、忠誠を誓っていたが、天正10(1582)年6月2日未明の「本能寺の変」で信長を自害に追い込む。秀吉にとってこの事件は人生最大のピンチであると同時に、天下人へと駆け上がるための千載一遇のチャンスとなる。大河ドラマでも数多の俳優たちが作品ごとに様々な光秀像を造形してきた。

 

そんな要潤さんが、役への向き合い方や共演者たちについてコメントした。

 

――今作の明智光秀について

 

「豊臣兄弟!」で描かれる光秀は、どちらかといえば「陰」のキャラクターだと思います。何かあると「自分が悪かったのではないか」と考えてしまう人物で、自分の願望を語ることもほとんどありません。能動的に行動を起こすタイプには見えないですね。「本能寺の変」に至るまでの振り幅が非常に大きいキャラクターでもあると感じています。ただ、その中でも公方様(足利義昭/尾上右近)のことは常に胸の内に抱えながら生きています。公方様をお守りするという思いを、光秀の大きな幹として大切にしながら演じています。

 

――第16回「覚悟の比叡山」(4月26日放送)での比叡山焼き打ちシーンについて

 

このシーンでは、自分が今にも崩れてしまいそうになるのを、必死で支えているような感覚がありました。信長(小栗旬)に命じられ、女子どもまで斬らなければならない。でも、本当はこんなことをやりたくないという気持ちだけは、絶対に捨てずに演じようと思っていました。藤吉郎(池松壮亮)に「こうするしかないのじゃ。こうするしか」と自分の本心をはき出しますが、そうすることでどうにか自分を保っていたのだと思います。

 

 

第16回は、「本能寺の変」につながる一つの大きな山場でした。ただ、そこまでの道のりはまだ長く、これからもう一つ、二つと山が積み重なっていきます。そして、本能寺に至る時には、それが富士山よりも大きな山となり、最終的にそれをドンと壊すことになるのだと思います。

 

――信長との距離感について

 

信長の命令には絶対に従うという家臣団の中で、光秀はまだ答えが出ていない状態にいます。集団の中では少し浮いた存在なので、音楽で例えるなら、あえて周りと同じ音にははまらないようにしています。はっきりしない、あいまいな部分を奏でるようにしたいなと。だから、勝どきをあげるときなど、みんなで「おお!」と殿に応える場面でも、あまり大きな声で叫ばないようにしています。

 

 

信長を演じる小栗さんとは、今回が初めての共演です。信長を本当に深く考えていらっしゃって、いち俳優としてとても尊敬しています。ただ、本能寺の変が控えていることもあって、やはりどこかお互いに意識してしまいますね。今作の撮影が終わるまでは、少し壁を作っているように思います(笑)。撮影で細かなところでのゆるみは絶対に出したくないですし、その点は小栗さんも意識されていると思います。

この記事を書いた記者

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村上潤一
テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当

WACOCA: People, Life, Style.

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