ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ製作
医療現場の”今この瞬間”を浮き彫りにした、
緊迫のヒューマンサスペンス
守るべきは社会のルールか、それとも尊い命なのか?
ベルギーの巨匠、ダルデンヌ兄弟が製作を務めた、『Playground/校庭』のローラ・ワンデル監督最新作
近年、新世代の才能が台頭してきたベルギーでは、独自の作家性と社会性を併せ持つ良作が生み出され、同国の映画が世界的な注目を集めている。1984年生まれのローラ・ワンデル監督の長編デビュー作『Playground/校庭』もそのひとつ。小学校を社会の縮図に見立て、全編にわたって新入生である7歳の少女の眼差しを採用した同作品は、大人にはうかがい知れない子供たちの残酷な世界を描き、カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞受賞、米アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト選出を果たした。その衝撃的な内容と新人離れした完成度の高さは、日本でも多くの観客を驚かせた。
ワンデル監督の長編2作目となる待望の新作『アダムの原罪』は、小児科病棟を舞台にしたヒューマン・サスペンスである。骨折して運ばれてきた4歳の少年とその母親の処遇をめぐって繰り広げられる息詰まる人間模様を、ひとりの献身的な女性看護師の視点に立って映し出す。圧倒的なまでに没入度が高い映像世界は、人間の尊厳や命の尊さに触れる根源的なテーマと相まって、観る者の胸を締めつけずにおかない。ベルギーの巨匠、ジャン=ピエール&リュックのダルデンヌ兄弟がプロデューサーを務めた本作は、2025年の第78回カンヌ国際映画祭「批評家週間」のオープニングを飾り、大きな反響を呼び起こした。
【STORY】
「ママといたい。でも、しにたくない」
とある病院の小児科センターに、左腕を骨折したアダムという4歳の男の子が入院した。栄養失調で痩せこけたアダムは発育が遅れ、骨が脆くなっている。移民のシングルマザー、レベッカが彼に適切な食事を与えていないと見なした裁判所は、彼女の面会を制限する命令を下した。自らもシングルマザーである看護師長のルシーは、息子と引き離され、親権を失うことを恐れるレベッカに寄り添おうとする。しかしレベッカの軽率な行動、上司や同僚からのプレッシャーによって追いつめられたルシーは、母子を救いたい気持ちと病院が従うべき司法制度との間で板挟みになっていく……。

『アダムの原罪』L’intérêt d‘Adam/Adam‘s Sake
(2025年/ベルギー、フランス/フランス語/79分/16:9/5.1ch)
監督・脚本:ローラ・ワンデル(『Playground/校庭』)
出演:レア・ドリュッケール(『CLOSE クロース』)、アナマリア・ヴァルトロメイ(『あのこと』『モンテ・クリスト伯』)
製作:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟
日本語字幕:岩辺いずみ
提供:ニューセレクト
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
後援:駐日ベルギー大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ

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