【写真を見る】2年連続でオープニング対比50%割れの成績に…顕著な“初動型”が後々どう影響してくるのか

■公開10日間で動員422万人&興収63億円突破!今年の『コナン』はどこまで伸びる?

この週末3日間で観客動員114万7000人、興行収入17億1900万円を記録した『ハイウェイの堕天使』。昨年の『名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)』(25)の2週目末の成績と比較すると、動員が101%、興収が103%と微増。それでも2年連続でオープニング週末対比50%を割り込む2週目末成績となっており(動員49.5%、興収49.1%)、前週の当記事でも触れたように“初動型”の傾向が顕著にあらわれていると見える。

参考までに、興行成績にブーストがかかるようになった2023年以降の「コナン」の“最初の1か月”の推移を簡単におさらいしておこう。『名探偵コナン 黒鉄の魚影』(23)は2週目末にオープニング対比51%の動員&興収というやや大きな下落に見舞われたものの、3週目末に持ち直し、ゴールデンウィーク本番と重なった4週目末で前週対比100%超え。そこでシリーズ初の興収100億円を達成した。

一昨年の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(24)の場合は、オープニング対比58%の動員、同57%の興収という安定感ある2週目末を過ごし、3週目末も前週末対比70%超えの成績をキープ。その時点で興収100億円到達を射程圏内に収め、ゴールデンウィークまっただなかの4週目末に前週比120%の成績をあげる再ブーストに成功。その時点で累計興収は120億円を突破していた。

そして昨年の『隻眼の残像』の2週目末は、オープニング対比49%の成績に止まったものの、3週目末がちょうどゴールデンウィークのタイミング。週末成績の推移では大きな伸びは見られなかったものの、3週目末の時点で累計興収104億円に到達している。この3本の傾向を踏まえれば、ゴールデンウィーク終了後に積み上げることができる興収はざっと35〜40億円前後。だとすると今年の『ハイウェイの堕天使』も、なるべく早い段階で“興収100億円”に到達しておきたいところだろう。

現時点での累計成績は、動員が422万人で興収が63億円。これは前作とほぼ同じぐらいのペースであり(動員は9万人ほど下回っているが)、今年はゴールデンウィークまで1週間の猶予がある。どんなに遅くともゴールデンウィーク序盤には興収100億円に到達している可能性は高いのだが、次週末には『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』(4月24日公開)という強敵がやってくる。これは「コナン」にとって、例年とは違う試金石のゴールデンウィークとなりそうだ。

■『人はなぜラブレターを書くのか』、ONE OK ROCKのライブフィルムが初登場!

2位に初登場を果たしたのは、2000年3月8日に起きた営団地下鉄日比谷線の脱線事故にまつわる実話を、『舟を編む』(13)や『夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17)の石井裕也が監督を務め、綾瀬はるか主演で映画化した『人はなぜラブレターを書くのか』。

初日から3日間の成績は、動員14万2000人、興収1億9500万円。直近で公開された邦画の実写作品の初動成績と比較すると、『鬼の花嫁』(公開中)の動員14万6000人&興収2億円、『スペシャルズ』(公開中)の動員17万2000人&興収2億4500万円を下回っている。ほかの作品と同様、『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』の勢いに押される格好となったことは否めないが、この先のゴールデンウィーク商戦でどこまで伸びることができるか注目しておきたい。

また3位には、結成20周年を迎えたロックバンド、ONE OK ROCKが昨年行ったワールドツアーの日本公演を映像化したライブフィルム『ONE OK ROCK DETOX JAPAN TOUR 2025 AT NISSAN STADIUM IN CINEMAS』(公開中)が初登場。初日から3日間で動員7万2000人、興収2億3900万円と、入場料金が3300円ということもあり興収では2位の作品を上回っている。

公開8週目を迎えた『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』(公開中)は前週から2ランクダウンの4位となったものの、累計成績では動員318万人&興収40億円を突破。前週の3位から6位にダウンした『私がビーバーになる時』(公開中)は累計成績で動員173万人&興収22億円を突破。春休みを盛り上げた2作品は、ゴールデンウィーク直前でも好調を維持しているようだ。

そしてなんといっても注目は、3週連続で5位をキープしている『超かぐや姫!』(公開中)。期間限定の劇場上映だったはずの同作は、上映規模の拡大&期間の延長を重ね、ついに累計動員102万人&興収20億円を突破。Netflix配信作品(劇場上映期間中も配信が続いている)としてもオリジナルアニメ映画としても異例の大ヒットを続けており、まだまだその勢いは衰えそうにない。

以下は、1~10位までのランキング(4月17日〜4月19日)
1位『劇場版「名探偵コナン ハイウェイの堕天使」』
2位『人はなぜラブレターを書くのか』
3位『ONE OK ROCK DETOX JAPAN TOUR 2025 AT NISSAN STADIUM IN CINEMAS』
4位『映画ドラえもん 新・のび太の海底鬼岩城』
5位『超かぐや姫!』
6位『私がビーバーになる時』
7位『プロジェクト・ヘイル・メアリー』
8位『ウィキッド 永遠の約束』
9位『鬼の花嫁』
10位『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』

次週末は、興収140億2000万円のメガヒットを記録した『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(23)の続編『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』がついに公開。ほかに、テレビアニメ「響け!ユーフォニアム3」の総集編2部作の前編『最終楽章 響け!ユーフォニアム 前編』(4月24日公開)などが控えている。

文/久保田 和馬

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