ろう者と家族 理解深めて 「ぼくが生きてる、ふたつの世界」 来月16日 松任で映画上映会 収益、介助施設建設費に

映画への来場を呼びかける担当者=白山市で

 白山市の社会福祉法人「ひびき」が運営する障害福祉施設の利用者家族や職員らでつくる「ひびき次事業支援委員会」は5月16日、映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」の上映会を市松任学習センタープララで開く。高齢化で自宅介助が難しくなった利用者家族らの声を受けて、同法人が開設を目指すグループホーム建設費用を集める一環。委員会の担当者は「ろう者の家族について分かる内容になっているので見に来てほしい」と呼びかけている。 (鬼頭穂高)

 映画は作家の五十嵐大さんの自伝的エッセーが原作。聴覚障害者の両親を持つ主人公は、手話を使って母親の通訳をする日常を過ごしていたが、次第に周囲からの視線に戸惑いを感じるように。「きこえる世界」と「きこえない世界」を行き来しながら、自身の居場所を探し出していく若者の姿を描き出す。

 法人によると、施設の利用者家族らからグループホーム入居やショートステイの利用を希望する声が高まり、開設を目指すグループホームはショートステイの機能を併せ持つ設計にした。さらに資材の高騰もあり、建設費が増大する見通しになった。委員会は、建設事業を支援するため、クラウドファンディングなどで資金集めに奔走してきた。

 上映会は、障害者を身近に感じ、障害者と家族の現状に関心を持つきっかけにしてもらおうと企画した。委員会の担当者は「障害者が生まれた地域にとどまれるような住まいの選択肢を増やすことにつなげたい」と話している。

 上映は午後7時から。前売り券は1500円、当日券は1800円で、いずれも高校生以下千円、未就学児無料。同法人が運営する「つながりの家」(同市北安田町)の窓口や電話=076(274)2230=で受け付ける。

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