ドラマ「楚喬伝」の続編として大きな期待を集めた「冰湖重生」だが、配信開始からわずか数日で評価と視聴データの両面において急落する異例の展開となっている。

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中国時代劇ドラマ「楚喬伝~いばらに咲く花~」の続編として大きな期待を集めた「冰湖重生」。しかし、その滑り出しは順調とは言えず、8日の配信開始からわずか数日で評価と視聴データの両面において急落する異例の展開となっている。

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中国のエンタメデータサービス「雲合数据(Enlightent)」によると、本作は配信開始時の「Sプラス」ランクから、わずか6日で「Aプラス」、さらに「A」へと連続的に引き下げられた。さらに「市場占有率」も、初日4.7%から翌日には4.4%へと低下し、「Sプラス」作品としては異例の動きとなった。下落はその後も止まらず、13日には3.6%まで落ち込み、累計で23%の減少となった。

1話当たりの有効再生回数は、格下げが決まった14日に500万回を下回り、「Aプラス」の基準とされる574万回を大きく割り込んだ。再生回数の面でも“崩壊”と呼べる局面に立っている。

同時期に配信されている時代劇ドラマ「月鱗綺紀」や「白日提灯」と比較しても、その差は歴然だ。両作品がいずれも市場占有率10%台を維持する中、「冰湖重生」はランキング10位に後退。騰訊視頻(テンセントビデオ)と愛奇芸(iQIYI)の二大プラットフォームでの同時配信も、相乗効果が期待できず、かえって視聴者の分散を招いたとみられている。

不振の主な要因としては、原作で描かれた楚喬の「争いを止め、奴隷制度を廃する」という自立した女性像が弱まり、物語の軸だったキャリアや信念の描写が感情描写に取って代わられた点が挙げられる。また、氷湖での救出劇や九幽台といった名場面も、再現度や演出面で不評を買い、暴力シーンに多用されたスローモーションにも批判が集まった。

さらに問題視されているのがPR戦略だ。配信前には「楚喬伝の続編」として大々的に宣伝されたが、実際の内容との乖離(かいり)が「だまされた」との印象を与えた。視聴者の意見では、62%が主演の演技が作品評価を下げたと指摘し、59%が「ノスタルジーの過剰消費」を批判している。

「冰湖重生」の制作費は2億元(約46億円)に上るとされ、すでに巨額の損失が懸念されている。ネット上では、本作の失速を「ソフォモア・ジンクス」と結び付ける見方も広がっている。過去の成功やノスタルジーに依存し、作品の内容そのものの質を軽視するという構造的な問題も、改めて浮き彫りとなった。(翻訳・編集/RR)

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