東映太秦映画村は、今年で50周年を迎えた「太秦映画村」(京都府京都市右京区太秦東蜂岡町10)において施設全体のリニューアルを進めていたが、このたび第1期の準備が完了し2026年3月28日にリニューアルオープンを迎えた。

 江戸時代の京の街並みが再現され、その町全体を舞台にストーリーが進行する、映画村史上最大のショー「360°リアルタイムドラマ」をはじめ、役者と来場者が一緒に楽しめる「侍修練場」などの演目のほか、新たに江戸時代の夜を楽しめるR-18の大人向けコンテンツも誕生。「江戸時代の京へ、迷い込む」のコンセプトで用意されたラインアップの一部を体験したので、その魅力をお伝えする。

太秦映画村 料金(※2027年春の第2期オープンまで)

1DAY(10時~21時): 大人2800円、子供(3歳~小学生)1600円
ナイトタイム(17時~21時): 大人2000円、子供(3歳~小学生)1300円

鎌田裕也社長「これからは昼と夜の二毛作で運営」

 取材時、東映太秦映画村 代表取締役社長の鎌田裕也氏の囲み取材が行なわれた。その内容を抜粋、要約してお伝えする。

 映画村は昨年50周年を迎え、建物が老朽化していました。もっとお客さまにとって居心地のいい施設にしようという計画は10年以上前からあり、これに基づいてリニューアルを進めてきました。映画村全体を休止してリニューアルすることも考えられましたが、1期と2期に分けて半分ずつ工事を行なうことで映画村自体の営業を継続し、お客さまにはこれまでの映画村を楽しんでいただきながらリニューアルを行ないました。

 ここ京都撮影所には美術部があります。もちろん映画の美術ではあるのですが、今回は歴史的な検証も行なって建物を建てるなど、美術部の得意技がすべて発揮できたと思います。我ながら、よくできているなと(笑)。「江戸時代の京へ、迷い込む」というコンセプトどおりに、京都撮影所の力が発揮できたと思います。

 また、今回jのリニューアルにあたっては、ナイトタイムも楽しめることを盛り込みました。これは(京都のオーバーツーリズムを分散させる目的で)行政からも要請がありましたし、昨今は夏の期間が長く日中で歩くことが厳しくなり、夕方から行動するという人も増えてきたこと、また夜の映画村を見ていただくという企画を行なったところ好評だったこともあります。これまでの映画村は年中無休でしたが、これからは週1日の休み(2026年5月12日以降、毎週火曜)をいただきつつ、昼と夜の二毛作で運営してまいります。

 リニューアル後のターゲット層としては、これまではファミリーでしたが、今後はファッションに敏感な20代30代の女性に来ていただいて、ここで日本文化にもっと触れていただきたいですし、またインバウンドにももっと来ていただきたいと思います。インバウンド向けには、ポケトークといったツールの貸し出しのほか、語学ができるスタッフの募集も継続して進めています。現在インバウンドは全体の20%程度ですが、これを将来的に30%程度まで伸ばしたいと考えております。

 第1期のリニューアルが完了し、これから第2期の工事がはじまります。エリアが半分になっていることなどから現在のキャパシティとしてはそれほど大きくないですが、近い将来には年間100万人の方に来ていただけるよう取り組んでまいります。

株式会社東映太秦映画村 代表取締役社長 鎌田裕也氏

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