女性刑務官と殺人犯による前代未聞の脱獄劇を描いた、篠原涼子さん主演のドラマ『パンチドランク・ウーマン −脱獄まであと××日−』(日本テレビ系)に出演中の知英さん。殺人未遂容疑で収容された未決拘禁者パク・ハユンを演じている。ハユンは拘置所の女性だけを収容する区域・女区のリーダーとして強く振る舞い、篠原さん演じる刑務官からも一目置かれている存在。
本作では韓国人の役だが、これまでに出演した日本のドラマ・映画では、日本語の実力も評価され、日本人の役も数多く務めてきた知英さん。この連載のインタビューも、当然ながらすべて日本語で行われている。ナチュラルな日本語を話せるとはいえ、セリフはまた違う意味で難しいと語る知英さんに、演技との向き合い方などをお聞きした。
神経が過敏になってしまう日本語での演技
流暢な日本語を話すことで知られる知英さん。イントネーションはほぼネイティブと言っていいくらいだが、それでも日本のドラマや映画に出演する際は緊張するという。
「日本のドラマに出演する際は、当然ですが日本語の発音が正確にできないといけません。なのでセリフを全部録音したものを、ちょっとしたイントネーションの違いなどを確認しつつ、ずっと流しながら覚えています。
昨年、映画の撮影をしていたのですが、日本語を話す役柄に臨むときは、ものすごく神経が過敏になります。自分に厳しくなってしまうんですよね。うまくできないと、なんでもないことでも自分にイラッとしてしまったり(笑)、母国語ではない言語でお芝居するって本当に大変だなと思っています。
これは私が完璧主義者だというわけではなく、やっぱり現場で言われるんです、イントネーションについて。私としてはちゃんと言っているつもりでも、微妙に間違っていることがあって。でも、イントネーションを意識しすぎると演技に影響が出てしまうので、難しいところです。ほんのちょっとの違いなのでしょうが、やはり日本語のネイティブではないので、そこを調整するのに時間がかかります」

