古い町並みが残る奈良市の旧市街「ならまち」で、猫に関する本ばかりを集めた個人書店「猫本屋 えっちゃん堂」が1月にオープンした。猫好きが多く、「にゃらまち」とも呼ばれ親しまれる路地裏の新スポットだ。副店長を務める写真家の宮崎悦子さん(49)は、「奈良の猫好きはここを目指して来る、というような場所にしたい」と意気込んでいる。(河部啓介)

猫関連の本がずらりと並ぶ店内(奈良市で)猫関連の本がずらりと並ぶ店内(奈良市で)

 猫好きの悦子さんはかつて、店長で夫の玲自さん(50)と猫のイラスト入りタオルを販売する店を市内で営んでいた。2020年、店が手狭になり、奈良もちいどのセンター街近くにある現在の場所に移転。24年に趣味の読書を生かした書店「古本屋えっちゃん堂」を開いた。

シャツやぬいぐるみなど猫に関するグッズもある(奈良市で)シャツやぬいぐるみなど猫に関するグッズもある(奈良市で)

 ならまちでは毎年6月、猫にちなんだ芸術作品や商品を展示、販売する「にゃらまち猫祭り」が開催されるなど、猫好きにとって<聖地>ともいえる。来店客から、「猫の本はないのか」と尋ねられることも多く、「とことん猫を追求しよう」と、店のリニューアルを決意。大阪や兵庫、名古屋の市場や古書即売会などで本を収集した。悦子さんは、「猫の本がこんなにあるのかと驚いた」と振り返る。

 絵本、エッセー、小説、写真集、マンガなど多彩なジャンルの約400冊をそろえ、25年末にプレオープンした。店の入り口でスリッパに履き替えて階段で2階に上がると、本以外にも猫にちなんだ雑貨、ハンドメイド作家の作品などが並ぶ。セルフサービスでコーヒーや紅茶を飲みながら、一休みもできる。悦子さんは、「猫は癒やしの存在。店をくつろぎの場所にして、気分転換してもらいたい」と語る。

 店内には、玲自さんが悦子さんをモチーフにデザインした猫のキャラクター「ハチワレ」のイラストも飾られている。玲自さんは、「のんびりとお客さん同士が交流できるスペースにもなってほしい」と笑顔を見せる。来店者向けに、猫に関する格言をしたためた、しおりのプレゼントも用意している。

 午後1時~5時に開店。水、木曜休み。問い合わせは、同店(0742・81・3487)。

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