音楽制作・DJプレイのソフトウェア開発大手・Native Instrument社が1月29日、ドイツにおいて再編プロセス(法的整理の前段階)に入ったことを改めて公表した。

この声明は、先立って報じられた、Native Instrumentの仮破産手続きに関するニュースを受けて出されたもの。

Native Instrument製品の国内輸入代理店をつとめるMedia Integration社のサイトを通じ、CEOであるニック・ウィリアムズさんは「ハードウェア及びソフトウェア製品は引き続き販売中であり、ダウンロードとアクティベーションが可能」と明言している。

人気音楽制作プラグインを開発するNative Instrument

Native Instrumentは、1996年にドイツ・ベルリンで設立された音楽制作/DJプレイのソフトウェア/ハードウェアの開発メーカー。

音楽制作において業界標準のサンプラーソフト「KONTAKT」やシンセサイザー・プラットフォーム「Reaktor」、プラグイン・バンドル製品「KOMPLETE」などを販売。

定番DJソフトウェアおよびコントローラー「TRAKTOR」なども手がけている。

Native Instrument「事業は通常通り継続」と現状を報告

Native Instrumentを巡っては1月27日、仮破産手続き(preliminary insolvency)に入ったとドイツの音楽系オンラインマガジン・Create Digital Musicが報道。

国内外の音楽クリエイターの間で動揺が広がり、日本ではMedia Integration社が声明を発表するなど、混乱が生じていた。

今回の声明の中で、ニック・ウィリアムズさんは「Native Instruments、iZotope、Plugin Allianceの事業は通常通り継続」していると説明。

その上で、Native Instruments社およびドイツ国内の国内の非事業持株会社3社が再編プロセスに入り、「法的整理の前段階開始の申請を提出」した状況であると報告した。

今後については、「最新情報が入り次第、引き続きお伝えしていきます」と説明。

声明は「私自身も生涯にわたるミュージシャンであり、25年にわたりNative Instrumentsの熱烈なファンです。クリエイターにインスピレーションを与え、サウンドを通して自己表現を可能にするという私たちの使命は、これからも変わりません」という言葉で締めくくられている。

ポップポータルメディア「KAI-YOU」の編集部(2013年3月15日より運営開始)。重要性の高いニュース記事に加え、クリエイターへのインタビューや発表会、展覧会などのイベントレポート、独自の視点・切り口からのレビューやコラムなども多数配信。ポップカルチャーと現代社会が相互に影響し合う歴史を記録しながら、シーンの最先端にある新たな価値観や才能を発掘・発信している。

音楽・映像部門では、VOCALOIDやDTMなど多様なカルチャーが絡み合い複雑化するインターネット音楽シーンの現状を発信。ジャニーズから歌い手、ネット発アーティストまで、音楽やMV、映画を対象に、最先端技術を使った映像や膨大な時間がかけられたアナログ手法の作品、それらを生み出すクリエイターを紹介している。

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