
「お笑い米軍基地」のワンシーン(いずれも鶴見ウチナー国際映画祭実行委提供)
沖縄にルーツのある人々が多く暮らす横浜市鶴見区で、映画や舞台を通じて沖縄の文化を発信する「鶴見ウチナー国際映画祭」が2月7、8日に開かれる。2024年の初開催に続き2回目となる今回の目玉は、沖縄で大人気のコント劇「お笑い米軍基地」。現地で鑑賞した実行委員会のメンバーが「リアルな声を共有したい」と企画した。
「戦争などの歴史的な背景、そして基地の問題。沖縄の現状を面白おかしく伝え、子どもからおじい、おばあまで皆が笑っている雰囲気が良かった」。実行委の事務局長で、昨年6月に沖縄・コザで舞台を見た野村拓哉さんは話す。自身は藤沢市出身で沖縄にゆかりはないが、鶴見にある沖縄ショップで働く中で沖縄について知り、鶴見の地域性にも親しんできた。
コント劇の企画・脚本・演出を手がけるのは沖縄芸人「まーちゃん」こと小波津(こはつ)正光さん。04年に米軍ヘリが沖縄国際大に墜落した事故をきっかけに、沖縄の現実を風刺と笑いで伝えようと、翌05年に初演した。以後、上演のたびにチケットが売り切れる人気ぶりで、沖縄を訪れる修学旅行生向けの公演も行われている。
野村さんは「何が正解か間違いかではなく、コントのネタになっている今の沖縄の状況に触れ、その先をそれぞれが考える入り口になれば」と願う。会場は鶴見区民文化センターサルビアホールで、7日午後6時開演。前売り一般3800円、高校生以下千円(イベント情報サイトPeatixなどで販売)。出演者の渡航費などを集めるクラウドファンディングを1月26日まで行っている。
映画祭は、沖縄の食や音楽を屋外で楽しむイベントとして16年から続く「鶴見ウチナー祭」の屋内版として始まった。今回は舞台のほか、沖縄をテーマにした映画「風のマジム」「かじまやー」「木の上の軍隊」などの上映を予定。お笑い芸人が集まる「沖縄お笑いちゃんぷる〜」やアート展も企画されている。プログラムの詳細はウェブサイト参照。(杉戸祐子)
