文化社会学者・木島由晶さんによる書籍『好みで満ちてゆく社会: 聴く・遊ぶ・愛でる・移動する文化の社会学』が、12月16日(火)に勁草書房から刊行される。
ロックやJポップから、格闘ゲームやRPG、アニメやカリスマホストまで、昭和から令和までの文化的な生活とその変容について「好み」をテーマに描きだす。
「最近の大学生」や洋楽受容などポピュラー文化を研究する木島由晶
著者の木島由晶さんは、桃山学院大学社会学部の教授をつとめる人物。
遊びの社会学、メディア文化論、ポピュラー音楽研究を専門とし、青少年のメディア接触、音楽生活、ゲーム体験を軸に研究を進めてきた。
共著には『「最近の大学生」の社会学: 2020年代学生文化としての再帰的ライフスタイル』や『私たちは洋楽とどう向き合ってきたのか――日本ポピュラー音楽の洋楽受容史』などがある。
変わりゆく“好み”のかたちを、生活世界から読み解く
『好みで満ちてゆく社会: 聴く・遊ぶ・愛でる・移動する文化の社会学』では、音楽やゲーム、アニメ、ホストなど、ジャンルを横断して文化の変容を分析している。
目次によれば、音楽の章では、日本の洋楽受容や視聴環境の変化、音楽文化の転換点としてバンド・スピッツに着目。
ゲームの章では、ビデオゲームの社会的な浸透についても取り上げ、「ゲームはなぜ敵視されつづけるのか」や「格闘ゲームは格闘技となにが異なるのか」を論じている。
「愛でる」行為についての章では、恋愛ゲームからAIコンパニオン、ホストに至るまで様々な側面から「恋愛的な感情と消費社会」について光を当てる。
書籍の後半では、スマートフォンの発明による「場所感覚の喪失と創出」やモバイルゲーム、そこからショッピングモールまで議論の射程を拡大。
昭和から令和まで、我々の社会に起きた文化的な生活の変容を総覧するような内容となりそうだ。

