劇場公開日:2025年10月24日
一見するとごく平凡で何者でもない中年男が、実は一流の殺し屋という裏の顔を持ち、激しい戦いを繰り広げる姿をユーモアを交えて描いた「Mr.ノーバディ」の続編。
ロシアンマフィアとの壮絶な死闘から4年。焼失させた3000万ドルを肩代わりした組織への借金を返済するため、ハッチ・マンセルは休日も返上し、昼夜を問わず任務をこなしていた。その結果、家庭は崩壊寸前になってしまう。妻や子どもたちとの関係を修復するため、一家でバカンスを計画するが、旅先の寂れたリゾート地は巨悪組織の密輸ルートとなっていた。やがてハッチは、地元保安官とのささいな衝突をきっかけに、巨悪組織を相手取ったド派手な全面戦争に巻き込まれていく。
「ベター・コール・ソウル」で広く知られるボブ・オデンカークが、前作に続いて主人公のハッチを演じた。ハッチの妻ベッカ役を「グラディエーター」のコニー・ニールセン、ハッチの父デヴィッド役を「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のクリストファー・ロイドが再演。冷徹さとカリスマ性をあわせ持つ巨悪組織の女帝レンディーナを、「氷の微笑」「カジノ」のシャロン・ストーンが演じる。監督は「KILLERS キラーズ」「ヘッド・ショット」のティモ・ジャヤント。
2025年製作/90分/R15+/アメリカ
原題または英題:Nobody 2
配給:東宝東和
劇場公開日:2025年10月24日
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2025年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
COVID-19の影響をもろに受けてしまった前作『Mr.ノーバディ』。私自身も劇場鑑賞を見送り、その後の配信サービスでようやく鑑賞に至りましたが、高い評判も頷ける満足度に「続編は必ず劇場で」と決めていました。
普段は冴えるところがなく“ただのおっさん”とみなされ、周囲からなめられ気味のハッチ・マンセル(ボブ・オデンカーク)。ところが、キレると手が付けられないほど乱暴で容赦がなくなる彼は、前作中、抑えきれない怒りからくる衝動によって、ついつい“やり過ぎてしまったこと”の弁済に追われて疲れ切っています。“残業”続きで帰宅もままならず、子供たちも成長して別行動が増え、食卓で独りグラスを片手に夫を待つ妻・ベッカ(コニー・ニールセン)と家族はバラバラ。ハッチは「今こそ夏休みを取って、家族揃って旅行に行かねば」と、幼い頃に父に伴われて訪れたウォーターパーク「プラマービル」へ家族を連れてやってきます。いい雰囲気で始まった家族旅行に「思い出を作るぞ」と心に決めるのですが、今回も間もなくトラブルに巻き込まれるマンセル一家、そしてまた“抗えない本能”でキレるハッチの一騒動がきっかけとなり…
監督はイリヤ・ナイシュラーからティモ・ジャヤントへ交代となりましたが、脚本は引き続きデレク・コルスタッド(とアーロン・ラビン)が務め、87ノース・プロダクションズ制作、更に主要キャストも全員続投。長男・ブレイク(ゲージ・マンロー)&長女・サミー(ペイズリー・カドラス)の兄妹の“実際の成長”もいいアクセントです。そして、前作の演出や展開パターンをそっくり踏襲しつつ、設定やアクションを“適度に”アップグレードし、「ハッチとベッカのバックストーリー」という新情報に触れつつのストーリーは、前作ファンなら間違いなく垂涎必至な作品に仕上がっていると思います。
また、新キャラクターの登場、中でも今作における“ラスボス”・レンディーナを演じるシャロン・ストーンの想像をはるかに超える振り切った演技は見物(みもの)。私なぞ、本編中はあれがシャロンだったとは全く気付かず、鑑賞後にキャストを調べてようやく一致したぐらいの意外性で驚きました。
そして今作もまた「痛々しさ」は半端ない。ま、これも本シリーズのお約束の一つですね。ハッチはとてつもなく強い反面、同時にしっかりと反撃も喰らっています。その点は基本一人で闘う「ジョン・ウィックシリーズ」との差別化。ハッチには強力な仲間がいて、最終決戦は今回も“チーム戦”です。そして、今作はそのチームにも意外な線からの“増員”が…。興味があれば是非、本編をお楽しみください。
暴力満載でけしからんことは否めませんが、ノリノリなサントラにも麻痺させられます。特に今作のテーマソング、スパイラル・ステアケースの『More Today Than Yesterday』は私の大好きな曲。鑑賞後も頭の中でヘビロテしてますw堪能できました。
2025年10月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
2025年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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前作も面白かったけど見返すほどではないかと、うろ覚えのまま見る。特に問題はなかったようだ。主人公のハッチは無敵の暗殺者ではなく、けっこうやられてダメージを負うがなんとか勝つ。そんなところが面白いのだけど、今回は小指をナイフで切られて落とすし、それをブラックバスが食べるし、やられすぎではないか。
クライマックスの大乱戦は遊園地が舞台で、ハッチ側が仕掛けた罠が全部決まる。敵は5~6台のSUVでやってくるがどう考えても観光バスくらいの人数だ。おじいちゃんが大暴れするかとワクワクしていたらちょっとだけで、戊辰戦争みたいなガトリング砲で攻撃しただけだ。お母さんも子どもを守るために凄腕で敵を倒すかと思ったら、子どもを守らず旦那を守る。
中ボスの保安官があっさり味方に殺される。こんな感じのアクション映画の多くはラスボスが身内で、もはやそんなの意外でもなんでもなく、またですかとしか思わない。なので、単なる地方の悪者が敵で清々しい。そんな敵のおばちゃんがシャロン・ストーンだったとエンドクレジットで知る。





