中部ネイチャーシリーズ「立山」 前編9月26日 後編10月3日 2週連続放送!

中部地方の大自然を特集する「中部ネイチャーシリーズ」。
シリーズ開始13年目を迎えた2025年第1弾の舞台は、富山県の立山です。立山の豊かな自然と絶景、その裏にある物語に迫ります。
旅人は、日本を愛するスウェーデン出身の庭師・俳優の村雨辰剛さん。
初夏と盛夏の2回にわたり立山を訪ねた村雨さんに、立山の魅力、そして番組の見どころをうかがいました。
(9月25日「まるっと!」「ぐるっと!」で放送)
「まるっと!」生出演のようす
曼荼羅をもとに江戸時代の巡礼の旅を追体験
立山は、かつて山岳信仰の対象で、江戸時代には東海地方から多くの人が巡礼の旅をしたといいます。旅の参考にしたのが、立山曼荼羅(まんだら)。江戸時代の立山ガイドブックのようなものです。
立山曼荼羅(まんだら)
大仙坊A本 大仙坊蔵 ※画像提供 富山県[立山博物館]
雄山の山頂は仏が密集する極楽浄土とされている
村雨さん
「ふもとの集落から雄山山頂までの道のりが描かれているんです。この立山曼荼羅を手に、江戸時代の旅を追体験しました。」
「立山杉」「地獄谷」など立山の自然美を堪能
村雨さんが最初に立山を訪ねたのは6月。 うっそうとした原生林が広がる美女平(びじょだいら)で発見したのは、「立山杉」です。 美女平周辺には 幹周り6メートルを超す立山杉が150本近く自生しています。
立山杉
Q.立山杉を実際にご覧になっていかがでした?
「ほんとうに迫力があって、パワーをいただきました。圧倒されました。」
続いて、いくつもの絶景スポットがある人気の観光地 室堂平(むろどうだいら)へ。
曼荼羅のハイライトとも言える地獄谷は、100度を超える有毒の火山ガスがあちらこちらから噴き出しています。
地獄谷
Q.地獄谷の風景はいかがでしたか?
「植物も生えておらず、昔の人が見て『死の世界』と想像したというのにも納得しますね。」
翌朝、日の出とともに、標高3003メートルの雄山山頂を目指します。曼荼羅の「極楽浄土」。無事に極楽にたどり着けるのでしょうか?ぜひ番組本編で見届けてください。
山頂 「極楽浄土」を目指す
Q.曼荼羅をもとに、歴史を感じながらの登山はいかがでしたか?
「ふもとから頂上までの、いろんな景色を見ることができて、それを昔の人の考え・想像とともに登っていくので、普通の登山と違ってかなり特別でした。
曼荼羅を意識して立山を登山している人は少ないと思いますが、こういった日本ならではの歴史、文化が残っていて、それを見ながら登るというのは、ストーリーのようになっていておもしろいです。」
Q.山頂へ向かう道が雪も積もっていて急でしたが、たいへんさは?
「体を鍛えるのも好きですけど、もちろん疲れるんですが、風景美がすごすぎて疲れを忘れさせてくれました。唯一無二の自然美です。」
Q.改めて番組のみどころを教えてください。
「今回、立山には2回行かせていただいているんですね。前編は立山の雪が積もっている景色、後編はその一か月半後で雪が解けた立山の景色です。前編と後編で全く違った立山の自然美が見られるので注目していただきたいと思います。」
村雨さんが生出演した「まるっと!」はNHKプラスでご覧いただけます。※10月からはNHK ONEで。
(配信期限:10月2日(木)午後6:59まで)
【中部ネイチャーシリーズ 立山 放送予定】
前編 「地獄と極楽を抱く山」
[総合] 9月26日(金) 午後7時30分~7時55分 〈中部7県向け 除く静岡〉
※静岡県は、9月27日(土) 午前11時25分~11時50分
NHKプラスで見逃し配信予定。10月からはNHK ONEで。(放送後1週間)
北アルプス、立山。主峰・雄山とその周囲の山々を、かつて人々は「神様の住む山」として信仰した。
巡礼の旅に欠かせなかったのが「立山曼荼羅」と呼ばれる絵図。実在の場所を“地獄”と“極楽”に見立てて描かれている。
6月、村雨さんが残雪の立山を訪ね、曼荼羅に表現された旅路をたどる。
火山ガスの噴き出す地獄谷や長くつらい懺悔(ざんげ)坂を超え、目指すは極楽に見立てられた雄山の頂上。
いにしえの人々の死と再生の旅を追体験する。
後編 「受け継がれる 生命(いのち)輝く山」
[総合] 10月3日(金) 午後7時30分~7時55分 〈中部7県向け〉
NHK ONEで見逃し配信予定。(放送後1週間)
前回の旅から1か月半、一面の緑へと様変わりした7月の立山を再訪する。色とりどりの高山植物に、特別天然記念物のライチョウ。
世界有数の豪雪地帯である立山では夏の間も雪が残り、生き物たちの命をつないでいる。一方、観光客の増加による変化も。
短い夏に輝く小さな命と、唯一無二の自然を守り受け継ごうとする人々に出会う。
