米ウォルト・ディズニーは22日、保守派活動家チャーリー・カーク氏の暗殺に関して物議を醸す発言を行ったとして中断していたジミー・キンメル氏の深夜トーク番組を23日から再開すると明らかにした。
同社は「われわれは先週17日、感情的な局面で米国内の緊張をさらにあおることを避けるため、番組制作の一時中断を決めた」と説明。「一部の発言は不適切なタイミングで、そのため配慮を欠いていると感じたことが決定の理由だった。ここ数日にジミーと真摯な議論を重ね、その結果、23日から番組を再開する結論に至った」と述べた。
声明では、キンメル氏が復帰後に今回の問題に言及するかどうかには触れていない。保守派が今回のカーク氏殺害を政治利用しようとしているとのキンメル氏の発言を受けて、「ジミー・キンメル・ライブ!」はその2日後の17日から放送中止となっていた。
キンメル氏とディズニー傘下のABCネットワークは番組復帰の道を探ってきた。ディズニーは、放送免許の取り消しをちらつかせる米連邦通信委員会(FCC)のブレンダン・カー委員長から圧力を受けていた。またABC系列局を保有するネクスター・メディア・グループとシンクレアは番組の放送を見合わせていた。
9月10日に起こったカーク氏暗殺に関するキンメル氏の発言を巡っては、トランプ大統領やカー氏を中心に保守派から強い反発を招いた。
キンメル氏のディズニーとの契約は2026年5月に期限を迎える予定だ。キンメル氏は2003年から同トーク番組の司会を務めているほか、米アカデミー賞授賞式の司会や広告主向け年次イベントでの出演など、他にもディズニーの多様なビジネスに関わっている。
原題:Disney Says ‘Jimmy Kimmel Live!’ to Return After Backlash (1)(抜粋)
(第3段落以降に詳細を加えて更新します)