8月14日に放送500回を迎えたテレビ番組『プレバト!!』(TBS系)で、俳句の講師を務める夏井いつき氏と番組の総合演出を務める水野雅之氏が、「文藝春秋」10月号の対談で、10年以上にわたって続く人気コーナーの舞台裏を明かした。
【画像】添削で句が一変するのが番組の見どころの一つ。この夏井氏のいる場所にもヒミツが…
実は「対談」はほとんど無かったという二人 ©文藝春秋
夏井いつき氏の歯に衣着せぬ添削指導が話題
『プレバト!!』は2012年10月にスタートし、浜田雅功を総合司会に迎え、芸能人たちが俳句や水彩画などの芸術分野で「才能アリ」「才能ナシ」「凡人」の判断を下される人気番組。
特に俳句部門は講師役の夏井いつき氏の歯に衣着せぬ添削指導が話題となり、梅沢富美男や千原ジュニアなど数々の「名人」を誕生させてきた。いまでは国内各地の観光地から「番組で作る俳句の題材にしてほしい」とオファーがくるという。
毎回の見せ場は、出演者が作る俳句を夏井氏がバッサバッサと添削していく場面だが、当の夏井氏はタレントたちが一堂に会しているスタジオにおらず、別室から添削を披露している。
大きな分岐点となった別セット
これについて、水野氏は「わざと夏井先生の添削は別室にして、メインのスタジオにいる俳句の作者たちとは距離を取っているんです」と明かし、次のように続けた。
「ギリギリまで先生の立ち位置を悩んで、あの別セットに行き着いた。大きな分岐点でしたね。さすがに先生でも、あれだけのタレントが同じセットにいたら、モノも言いづらいだろうし、添削はスタジオトークが盛り上がるためじゃなく、作品に向き合ってしゃべってほしいと考えました」
対談では、“永世名人”梅沢富美男の経験した試練、最も成長した芸能人は誰か、水野氏が忘れられないスゴい俳句、俳句で「才能アリ」をとるための近道など、山あり谷ありの十余年で起こった数々の裏話が披露されている。
全文は「文藝春秋」10月号(9月10日発売)で9ページにわたって掲載されている(ウェブメディア「文藝春秋PLUS」では9月9日から先行公開)。
(「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2025年10月号)
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