映画「風のマジム」の舞台挨拶に登壇した(左から)芳賀薫監督、主演の伊藤沙莉さん、原作の原田マハさん=5日、那覇市おもろまちのシネマQ
この記事を書いた人
沖縄産ラム酒誕生までの軌跡を描いた映画「風のマジム」が5日、県内で先行公開された。同日、那覇市おもろまちのシネマQで舞台あいさつがあり、主演の伊藤沙莉(さいり)さんと原作の原田マハさん、芳賀(はが)薫監督が作品に込めた思いなどを語った。
映画は、契約社員の主人公・伊波まじむ(伊藤さん)が沖縄産ラム酒造りのために奮闘し、家族や会社、島の人々を巻き込んで夢を実現する実話を基にした物語。
伊藤さんは「真心込めて作った大切な作品を、やっとお届けできて、でーじ(とても)うれしく思っている」とうちなーぐちを交えてあいさつ。「肩の力を抜いて見ることができるような、皆さんに寄り添った作品になっている」と語った。
原田さんは「小説を書いた時に『映画というパッケージにして何か沖縄にお返しできたら良いな』と思っていた。沖縄の方々への大きなギフトになったと思う」とうれしそうに振り返った。芳賀監督は「この映画は『真心映画』と名付けたい。ぜひ、見終わった時に周りの人たちを『大切だな』と感じてもらえたら」と語り、多くの鑑賞を呼びかけた。
映画「風のマジム」は12日から全国公開される。