釜山映画祭への出品が決まった「旅と日々」の場面写真。堤真一とシム・ウンギョン(C)2025「旅と日々」製作委員会
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 三宅唱監督(41)の最新作「旅と日々」が9月17日から同26日まで開催される第30回釜山国際映画祭のコンペティション部門に出品されることが決まった。1996年に始まり、国内外の200作品以上が上映されるアジア最大級の映画祭だ。

 「ケイコ 目を澄ませて」(2022年)、「夜明けのすべて」(24年)など、作品を発表するごとに国内外から熱い視線を集める三宅監督。最新作は漫画家つげ義春の「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」を原作に、行き詰まった脚本家が旅先での出会いをきっかけにほんの少し歩みを進める物語。シム・ウンギョン(31)を主演に、堤真一(61)、河合優実(24)、高田万作(18)、佐野史郎(70)らが出演している。

 第78回ロカルノ国際映画祭インターナショナル部門では最高賞である金豹賞とヤング審査員特別賞をダブル受賞。スペイン時間9月19日に開幕する第73回サン・セバスチャン国際映画祭への出品も決まっている。

 シム・ウンギョン、高田万作らとともに参加予定の三宅監督は「3年前の釜山国際映画祭に『ケイコ 目を澄ませて』で参加した際、シム・ウンギョンさんがとても粋な計らいをしてくれ、上映後の質疑応答に一緒に参加して映画を届けてくれました。ぼくたちの出会いと交流の場になった釜山国際映画祭の第30回という記念すべき年に、両国で活躍するシム・ウンギョンさんとともに作った『旅と日々』でコンペティション部門に参加できることを、心から嬉しく、光栄に感じます。また、高田万作くんとも一緒に参加できることもうれしく、楽しみです」とコメントを寄せた。

 国内は11月7日に東京・TOHOシネマズ シャンテ、テアトル新宿ほかで全国ロードショー公開。

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