山梨県富士河口湖町の夏の恒例イベント「富士山河口湖音楽祭」は24日、フィナーレを迎えました。
トリを飾ったのは音楽祭の立ち上げに関わった佐渡裕さんで、9年ぶりのステージに第九が響き渡りました。
音楽祭を締め括った「真夏の第九演奏会」でタクトを振ったのは、日本を代表する指揮者、佐渡裕さんです。
佐渡さんは2002年に始まった音楽祭の立ち上げに関わり、その後15年にわたって監修を務めました。
ただ2016年以降は海外のオーケストラ公演と時期が重なるなどし、河口湖で佐渡さんがタクトを振るのは実に9年ぶりです。
24日は約2000人の観客が新日本フィルハーモニー交響楽団と、県内外から参加した総勢400人の特別合唱団によるベートーヴェンの交響曲第9番通称「第九」の演奏に聞き入りました。
富士山の麓にひびき渡った「第九」に、観客は総立ちになって大きな拍手を送りました。
東京から来た観客
「セミの声や雷も途中聞こえて、自然との調和が非常に良かった」
大阪から参加した合唱団
子ども「楽しかった。Deine Zauber binden wiederの合唱」
母親「とても素敵だった。河口湖に来れて良かったです」
指揮者 佐渡裕さん
「いい出来の第九になったと思います。15回夏をここで過ごしていた訳で、その歴史は感じた。歌というのはすごくいい、人の心をつかむしみんなが持っている声なので、僕の時間が合えばまたみんなを連れてきたいと思うし、また指揮台には立ちたいと思います」
今年も感動を届けた音楽祭。
町は今後も佐渡さんとのイベントなどを積極的に企画していきたいとしています。