商用利用可能なスタジオ級サウンドを生成できる「Eleven Music」をElevenLabsが発表 - 画像

元Googleの機械学習エンジニアが設立し、世界で最も正確な自動音声認識モデル「Scribe」などをリリースしているAIスタートアップのElevenLabsが、自然言語プロンプトでスタジオ級のクオリティの音楽を生成できる「Eleven Music」を発表しました。
AIミュージックジェネレーター | 無料のソングメーカー & ミュージッククリエーター
https://elevenlabs.io/ja/music

商用利用可能なスタジオ級サウンドを生成できる「Eleven Music」をElevenLabsが発表 - 画像

Eleven Music is Here | ElevenLabs
https://elevenlabs.io/ja/blog/eleven-music-is-here
Eleven Musicはシンプルなプロンプトから曲を生成できるAIエージェントで、料金プランや用途にもよりますが、ポッドキャストやテレビ、映画、ゲーム、広告などで商用利用が可能です。
公式ブログでは、実際にプロンプトからEleven Musicで作成した音楽を聞くことができます。プロンプトには「Jポップ」「アップテンポ」といった音楽のジャンルや、「ノスタルジックな感覚」「映画のようなサウンドデザイン」といった曲の雰囲気、「若い女性によるボーカル」「長いギターソロ」のようにボーカルの有無や楽器の種類などが含まれています。

商用利用可能なスタジオ級サウンドを生成できる「Eleven Music」をElevenLabsが発表 - 画像

Eleven Musicは英語のほかスペイン語、ドイツ語、日本語などに多言語対応しています。
また、Eleven Musicの特徴として、曲のセクションごとに生成・編集をすることができます。セクションを指定した上で、歌詞を再考させたり、長さを調整したり、雰囲気を変更したりといった調整が可能です。

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さらに、入力したプロンプトから自動で「スタイルを含める」「スタイルを除外する」のタグが生成されます。このタグを削除することによって、スタイルに含まれる要素、除外する要素を調整することができます。

商用利用可能なスタジオ級サウンドを生成できる「Eleven Music」をElevenLabsが発表 - 画像

また、Eleven Musicをアプリやワークフローに直接統合できるAPIも近日公開予定とのこと。
ElevenLabsの共同創業者兼CEOであるマティ・スタニシェフスキ氏は「ElevenLabsは、Eleven Musicモデルを開発するために、幅広い企業とパートナー提携をしてきました。今回は世界の大手インディーズレーベルや配信会社と契約を結ぶMerlin、そして世界最大のインディーズ音楽出版会社であるKobaltとの提携により、ElevenLabsのユーザーの皆様に最高のAIオーディオツールの提供を可能にしました。またこの契約を通して、MerlinとKobaltが代表する一流のアーティストやソングライターは、今後リリースを予定している次期モデル『Eleven Music Pro』の開発に参加できるようになります」と述べています。
また、ElevenLabsと提携したMerlinのジェレミー・サイロータCEOは「ElevenLabsとの今回の提携は、音楽の権利者が、今後AI企業との新たな関係性を築くことができるということを世界に示すものになるはずです。私たちはElevenLabsとの協力で、AI企業と音楽の権利者の共存・協業のための、責任あるセーフガードを共に構築しました」と語っています。
Eleven Musicは、ElevenLabsにサインアップして無料で使うことができます。ただし、無料プランや安価なプランでは利用や商業ライセンスに制限があります。

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