マーベルコミックのスーパーヒーローの活躍を描くマーベル・スタジオの最新作「ファンタスティック4:ファースト・ステップ」が公開直後の今週末、米国とカナダの劇場で1億1800万ドル(約174億円)を稼ぎ、興行収入ランキングで初登場1位となった。

  1960年代の同名コミックを原作とするこの映画では、ペドロ・パスカルヴァネッサ・カービーが、宇宙神ギャラクタスの地球侵略を阻止するスーパーヒーローを演じている。

  レトロなビジュアルが特徴の本作は、米映画批評サイト「ロッテン・トマト」でも高評価を獲得。業界調査会社ボックスオフィス・プロは、興行収入を1億1500万-1億3500万ドルと予想していた。

  この映画は、米ウォルト・ディズニー傘下マーベルのヒーロー作品群「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」フェーズ6の第1作となる。

  映画とテレビシリーズが連動するMCUは、世界興行収入が300億ドルを超えるハリウッド史上最も成功したフランチャイズだ。ただ最近は、ディズニーの動画配信サービス「ディズニープラス」向けの作品が急増したことで、観客の関心が分散し、興行収入が減少していた。

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ファンタスティック4:ファースト・ステップ

Source: Walt Disney Co.

  ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は、マーベルの作品数を減らす方針を明らかにしており、今後は年間に映画を2-3本、ディズニープラス向けも2作品にとどめる計画だとしている。

  次のMCU作品は、「スパイダーマン:ブラン・ニュー・デイ」と「アベンジャーズ/ドゥームズデイ」の2本で、いずれも2026年に公開される予定。

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原題:‘Fantastic Four’ Tops Box Office in Reset for Marvel Franchise(抜粋)

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