Nintendo Switch 2(以下、Switch 2)もかなりの台数が販売されており、すでに手に入れて遊んでいるという読者も多いことだろう。Switch 2専用ソフトとしては、任天堂からは「マリオカート ワールド」や「Nintendo Switch 2 のひみつ展」などが本体と同時に発売され、続く7月17日にはシリーズ26年ぶりに3Dゲームとして登場した「ドンキーコング バナンザ」が発売された。そして今回7月24日に発売したのが、本作「スーパー マリオパーティ ジャンボリー Nintendo Switch 2 Edition + ジャンボリーTV」だ。

 タイトルが長いことに驚く人もいるだろうが、本作は2024年10月17日に発売されたNintendo Switch用「スーパー マリオパーティ ジャンボリー」のSwitch 2 Editionだ。加えて、TVのバラエティ番組のような演出でゲームをプレイできる新モード「ジャンボリーTV」が収録されており、マウスやマイク、カメラ(別売)といったSwitch 2の新機能を活用する新モードのほか、ミニゲームも全部で20種類追加されている。

 今回、Switch 2用パーティゲーム「スーパー マリオパーティ ジャンボリー Nintendo Switch 2 Edition + ジャンボリーTV」を家族4人でプレイしてみたので、本稿では「ジャンボリーTV」が可能にする新たな遊びを紹介していこう。

【スーパー マリオパーティ ジャンボリー Nintendo Switch 2 Edition + ジャンボリーTV 紹介映像】

「マリオパーティ」といえばスゴロク! 本作では新ルールが2つ登場

 メインとなるのは、シリーズの代名詞でもある「スゴロク」モード。他のコンテンツも後述するが、まずは「スゴロク」から紹介していく。

 「ジャンボリーTV」の「スゴロク」では、全部で7つのボードが用意されている。基本的なゲームの進行は、従来の「マリオパーティ」シリーズと同じで、サイコロを振ってマスを進み、アイテムを購入したり、ミニゲームで戦ったりしながら、スターを集めることが目的となる。Switch 2の新機能であるマウス操作を利用した新しいミニゲームも多数追加されており、Switch版の「スーパー マリオパーティ ジャンボリー」をやり込んだ人でも、また新鮮な気持ちでプレイできる。

全部で7つのボードが用意

 さらに、従来の「パーティルール」に加えて、新たに「クライマックスルール」と「タッグルール」という2つのルールが追加されている。

 「クライマックスルール」は残り5ターンからスタートでき、最も白熱するラストスパートだけを楽しめるルールだ。通常はプレイヤーそれぞれが10枚のコインを持った状態でスタートするが、クライマックスルールでは、初期所有コインが50枚で、ダブルサイコロを1つずつ、スターも1つずつ持った状態でスタートする上に、ランダムで特別ルールも追加されるので、よりドラマティックな争いを繰り広げることができるのだ。通常のパーティルールでは最小10ターンでのプレイとなり、4人でプレイすると1時間以上(メニューでは90分と表示される)はかかってしまうが、クライマックスルールなら、40分程度で終わるので、時間があまりないときにもオススメだ。

「ジャンボリーTV」の新ルール「クライマックスルール」と「タッグルール」

「クライマックスルール」では最初からコイン、アイテム、スターを持っているので、ドラマティックな争いが楽しめる

 もうひとつの新ルール「タッグルール」は、4人でプレイするときにオススメだ。タッグルールでは、2人でチームを組み、2vs2のチーム戦を行なう。チーム内でコインやアイテムを共有するほか、2人のサイコロの合計分を進める限定アイテムの「友情サイコロ」や、仲間を自分と同じマスに呼び寄せる「よびよせマス」といった本ルールならではの要素も登場する。

 ミニゲームは、2vs2のチームで戦うゲームだけでなく、4人バラバラで戦う4人対戦ミニゲームなどもあるが、成績はあくまでチーム合計で付けられる。

 USBカメラを接続していると、プレイヤー全員の顔が常に表示されるのも楽しい。例えば、ミニゲームの結果発表で負けたチームのキャラクターは転ぶようになっているのだが、顔の表示もキャラクターにあわせて傾くようになっているなど、芸の細かさはさすがだ。今回は、オフラインでしかプレイしていないが、オンラインでも同様に、フレンドの顔を見ながらプレイできる。ボイスチャットと組み合わせることで、離れた友人とのプレイがとても盛り上がりそうだ。

クッパのステージを2チームに分かれて盛り上げる「クッパオンステージ」

 「クッパオンステージ」は、カメラやマイクを使って遊ぶ、Switch 2ならではの新モードだ。プレイヤーはクッパのワンマンステージの観客となり、2チームに分かれてミニゲームでステージを盛り上げる。ミニゲームは、カメラを使って遊ぶ「カメラミニゲーム」とマイクを使って遊ぶ「マイクミニゲーム」の2種類から選択可能だ(カメラを接続していない場合でも、「クッパオンステージ」で遊ぶことはできるが、「マイクミニゲーム」しか選べない)。

一番左が「クッパオンステージ」

「カメラミニゲーム」と「マイクミニゲーム」のどちらで遊ぶかを選択

 プレイヤーは赤チームと青チームに分かれてクッパのステージ上に召喚され、ミニゲームを2つプレイすることになる。2つのミニゲームが終了したら、最後はステージ上にいるクッパの呼びかけに応えるアピール合戦が行なわれ、手を大きく振ったり、声を出したりしてアピールする。アピール勝負の結果を加味して、最終結果が決まり、勝ったチームは表彰され、負けたチームはクッパの火炎の餌食となる。

 「クッパオンステージ」も、誰でも気軽に楽しめる、まさにパーティゲームの醍醐味を味わえるモードだ。ちなみにマイクミニゲームだが、Switch 2の内蔵マイクは感度が高く、大声を出す必要はないため、夜でも周囲に気兼ねなくプレイできる。

カメラミニゲームのひとつ「バランスクリボー」は、頭でバランスを取ってちびクリボーをたくさん積むゲームだ

「バランスクリボー」をプレイ中の様子

好きなミニゲームを選んで遊べる「フリープレイ」

 「フリープレイ」は、「ジャンボリーTV」に登場するミニゲームを自由に選んで遊べるモードだ。全部で95種類のミニゲームが用意されているが、すべてのミニゲームの一覧表示からミニゲームを選ぶだけでなく、マウスを使う「マウスミニゲーム」、4人で対戦する「4人対戦ミニゲーム」、ボスと戦う「ボスミニゲーム」など、カテゴリーごとに表示することもできるので、苦手なミニゲームをこっそり練習しておいて、「スゴロク」のために備えるのもいいだろう。

定番パーティーゲームがさらに進化、一家に一本ほしいタイトル

 「スーパー マリオパーティ ジャンボリー Nintendo Switch 2 Edition + ジャンボリーTV」は、普段あまりゲームをしない人でも、気軽に遊べるパーティゲームの決定版である。

 特に、USBカメラを接続して遊ぶ「ジャンボリーTV」は、家族や友人と一緒に遊ぶととても盛り上がる。Switch版の「スーパー マリオパーティ ジャンボリー」を持っている人なら、2,000円のアップグレードパスを購入することで、「スーパー マリオパーティ ジャンボリー Nintendo Switch 2 Edition + ジャンボリーTV」がプレイできるようになるのも嬉しい。

 子どもから大人まで楽しく遊べるゲームであり、オンライン対戦にも対応しているので、一家に一本欲しいソフトといえるだろう。

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