言語学者・角悠介さんによる書籍『呪文の言語学――ルーマニアの魔女に耳をすませて』が、作品社より8月5日(火)に刊行される。

東欧・ルーマニアに長年拠点を構え、ロマ民族や魔術文化を研究してきた角悠介さん。

魔女大国とも呼ばれるルーマニアの民間伝承や実体験を通じて、呪文を言語学の視点から分析。魔女や魔術について紹介/解説し、「呪文」をめぐるトピックを取り上げながら、その正体へ言語学的に迫る。

ルーマニアの伝承から魔女・魔術・呪文を検討する『呪文の言語学』

著者の角悠介さんは、ルーマニア国立のバベシュ・ボヨイ大学にて日本文化センター所長をつとめながら、言語学博士としてロマニ語や方言研究、民間伝承の調査を続けてきた研究者。

日本とルーマニアの在外公館と連携し、言語・文化交流を主軸とした両国の友好関係の促進を目指して活動を続けている。

『呪文の言語学』は、第1章では、現地・ルーマニアの伝承やキリスト教との関係から「魔女」について紹介。

第2章では、「魔術」に関する概略を記し、構成要素や詠唱条件などについて具体的に解説していく。

最期に第3章では「呪文」を取り上げ、呪文の「理解性」や「理解不能性」から、「ことばと呪文の境目」まで検討していく。

ファンタジー創作にも通じる実践知とロングインタビューを掲載

作品社の公式noteでは現在「まえがき」全文が無料公開されている(外部リンク)。

それによれば角悠介さんは、言語学や民俗学にとどまらず、ファンタジー小説や漫画の創作者にとってもアイデアを提供することを期待して本書を執筆。

東欧の魔術儀式、呪文の構造、詠唱の技法などの実地のエピソードは、リアリティある言語構築の手引きとしても読むことができそうだ。

また、巻末では、実際に魔術を行う日本在住の実践者・山田エリーザさんへのロングインタビューも掲載されている。

1990年生まれの地方在住。インターネットに青春時代を持っていかれた。VRとesportsが関心領域。最近はnoteを拠点に活動している。

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