
米マンハッタン連邦地裁の陪審は2日、ディディやパフ・ダディとして知られる大物音楽プロデューサー、ショーン・コムズ被告(55)について、売春に関与した罪で有罪評決を下した。写真は法廷内スケッチのコムズ被告(中央)(2025年 ロイター/Jane Rosenberg)
[ニューヨーク 2日 ロイター] – 米マンハッタン連邦地裁の陪審は2日、ディディやパフ・ダディとして知られる大物音楽プロデューサー、ショーン・コムズ被告(55)について、売春に関与した罪で有罪評決を下した。より量刑が重い性的人身売買などは無罪となった。
終身刑になる可能性もあったことから、被告にとって有利な判決になったと言える。判決期日は10月3日に設定されたが、被告側の保釈請求は認められなかった。
12人で構成された陪審は全員一致で、売春目的の移送罪2件を有罪と認定。一方、被告の元恋人2人に対する性的人身売買の罪2件と組織犯罪法違反については無罪とした。
有罪となった罪ではそれぞれ最高10年の禁錮刑が科される可能性がある。
7週間にわたる裁判では、コムズ被告が約20年にわたり自身のビジネスを利用し、元恋人2人に「フリーク・オフ」と呼ばれる性的イベントに強制的に参加させ、その様子を鑑賞したり、撮影したりしていたという検察側の主張に焦点が当てられた。
検察は、被告が暴力や金銭的援助の停止、撮影した画像を流出させるという脅迫を用いてイベントへの参加を強要したと訴えたが、認められなかった。
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