はじめに
みなさん、『ろうLGBTQ+の世界〜15人が語るライフストーリー〜』へようこそ。
この本を手に取ることで、私たちがどんな困難を乗り越え、どのように生きてきたのか、そしてこれからどう生きていくのかを知ることができます。それでは、このプロジェクトが生まれた背景をお話しします。
私は、一般社団法人日本ろうLGBTQ+連盟 代表の野村恒平です。
福岡での活動を経て、現在は東京を拠点に、ろうLGBTQ+(ろう者×LGBTQ+)に特化した講演やワークショップ、手話通訳士向けの勉強会などを実施しながら7年間、幅広く活動を続けています。
また、日本初のLGBTQ+常設センター「プライドハウス東京」のスタッフとして、ろうLGBTQ+の人々が安心できる「心の拠り所」となれるよう、日々取り組んでいます。

Photo by Mika Imai
そこには約3,800冊の書籍が並ぶライブラリーがありますが、その中で「ろうLGBTQ+」に関する本はわずか6冊です。

寄稿の形で「ろうLGBTQ+」に関する記載がある書籍は、以下の5冊のみです。

そのうち、国内でろうLGBTQ+をテーマにした全編の書籍が、
『私、わたし』です。

▼ろうLGBTQ+の「声」が届いていない現実
ろうLGBTQ+をテーマにした国内の全編の書籍が、非常に少ないこと。
この現実が、ろうLGBTQ+の「声」がいかに社会に届いていないか、そしてその存在がどれほど認識されていないかを物語っています。
戦後や昭和を生き抜いたろうLGBTQ+当事者たちの声は、今、消えようとしている現実があります。
コロナ禍でその危機感を強く感じ、「いつか形にしたい」と思い続けて4年。

Photo by Mika Imai
ついに、仲間たちと共に立ち上がり、一般社団法人日本ろうLGBTQ+連盟を設立、そして『ろうLGBTQ+の世界〜15人が語るライフストーリー』の制作を決意しました。
▼どんな人が登場するのか?
この本に登場するのは、30代から70代までの多世代の当事者たちです。
それぞれが異なる時代や環境の中で、自らのアイデンティティと向き合いながら人生を歩んできました。
彼らが直面した孤独や葛藤、そして希望や喜び―― これらのリアルな声が詰まった一冊となっています。
本に登場する方々については、クラウドファンディング実施中に順次ご紹介します。
ぜひご注目ください!

Photo by Mika Imai
▼私の歩みとろうLGBTQ+との出会い
私は、ろうLGBTQ+支援活動で数多くの当事者と出会い、彼らの苦しみと希望を目の当たりにしてきました。

その中には、長年寄り添ったパートナーを亡くし、後を追うように亡くなった方もいます。
自ら命を絶った方もいます。

こうした事実は、私にとって大きな衝撃でした。
その痛みを受け止め、彼らの声を社会に届けたいという思いが、今日のプロジェクトへと繋がっています。
なぜ書籍なのか?
日本手話が第一言語のろう者・難聴者にとって、本を読むのは決して簡単ではありません。
ろう者は視覚言語を使用するため、映像の方が理解しやすいことが多いのです。

Photo by Mika Imai
当初は書籍とドキュメンタリーの両方を制作する計画でしたが、ドキュメンタリーには莫大な費用がかかるため、まずは書籍制作に集中することにしました。
このプロジェクトが成功した暁には、書籍を手話に翻訳したり、読み聞かせの機会を設けたりして、より多くの人々にろうLGBTQ+のことを伝えていきたいと考えています。

Photo by Mika Imai
この本はなぜ大切なのか?
ろうLGBTQ+と会ったことはありますか?
ろう者とLGBTQ+のアイデンティティが交わることで、特有の困難が生まれます。
例えば、言語の壁、文化的な違い、社会的な疎外感などです。
日本社会の高齢化は、ろうLGBTQ+当事者も例外ではありません。
戦後や昭和を生き抜いた当事者たちの声が、記録されることなく消えようとしています。

あらゆる困難を乗り越え、周縁化されながらも生き抜いてきた15人のライフストーリーを書籍として残したいと思っています。
その内容には、手話禁止やエイズパニック、阪神大震災、人工内耳、パートナーシップ制度、デフリンピック、オーディズム、ディナーティーブル症候群、自殺、家族崩壊、トランスゲイなど、数えきれないキーワードが描かれることになります。
そして、この本はろうLGBTQ+の「存在証明」となり、社会全体でその存在を認め合い、より生きやすい未来を築くための一歩となるでしょう。

Photo by Mika Imai
この本は、ろうLGBTQ+当事者だけのものではありません。
以下の多くの人々にとっても大切な意味を持っています。
・ろうLGBTQ+の人たちへ
—「自分は一人じゃない」と思えるように—
・ろう者・難聴者の方々へ
—LGBTQ+の仲間が身近にいることを知るために—
・LGBTQ+コミュニティの皆さんへ
—ろう文化を理解し、共に歩むために—
・教育者・支援者・手話通訳士の方へ
—当事者のリアルな声に触れ、適切なサポートを考えるために—
・社会全体へ
—多様性を認め合い、よりインクルーシブな未来を築くために—
▼書籍制作ストーリー
2023年5月8日、日本ろうLGBTQ+連盟にて書籍制作について意見が一致し、9月から制作に向けて計画を練りました。
昭和時代に活動してきた方についての情報収集から始まり、数えきれないほどの会議を開き、15人の当事者を選定しました。

寄稿依頼から始まりましたが、中には日本手話でのインタビュー希望が3人おられました。
制作は、その3人のインタビューから始まりました。 1時間以上の日本手話によるインタビュー内容を半年かけて2名で文字起こしを行い、6000字以上の原稿を泣く泣く約3500字程度にまとめました。

3人の寄稿に加え、12人の寄稿を数回チェックし、2025年1月に15人分の寄稿が集まりました。
同時に、本に掲載する写真撮影をろうLGBTQ+当事者である今井ミカ氏に依頼しました。
季節を織りなす風景がとても美しく、15人の当事者の「生きる」瞬間を撮ることができました。
2025年2月には全ての寄稿と写真が出揃いました。
そこで残念ながら、資金の関係で制作がストップしてしまいました。

自由に生きたくても自由を奪われ、飛びたくても鳥籠に縛られた時代を過ごしてきた人々がいました。
本書には、そんな貴重なライフストーリーが記されています。
15人の語りだけでなく、載せきれなかった多くのろうLGBTQ+当事者たちの壁や苦悩もあります。
その「生」を感じ取るために、ぜひ『ろうLGBTQ+の世界〜15人が語るライフストーリー〜』を手に取ってください。
Photo by Mika Imai
▼プロジェクトの展望・ビジョンと必要な金額
このプロジェクトを実現するためには、300万円の資金が必要です。
どうして300万円が必要なのか。
その内訳は以下の通りです。
校正:5万円
校閲:17万円
編集:50万円
写真撮影:33万円
出版:100万円
表紙デザイン:3万円
書籍送料:43万円
クラウドファンディング手数料:47万円
合計:300万円
▼今後のスケジュール
2025年4月〜6月:クラウドファンディング
7月:校閲依頼
9月:編集依頼
2026年1月:出版依頼
5月:リターン送付・出版記念パーティー(予定)
書籍の完成およびリターンの発送は、2027年3月までに完了予定です。

Photo by Mika Imai
この本が完成すれば、ろうLGBTQ+の歴史が1冊の書籍として記録され、未来の世代に希望を伝えることができます。
あなたの支援が、次の一歩を踏み出す力となります。
どうか、この重要なプロジェクトを支えてください。
▼各コース内容のご説明
リターンの送付は、2026年春頃から順次発送予定です。
各コースにて、ご支援金額にお気持ちを上乗せいただくことも可能です。
リターンは不要だけれど、プロジェクトを応援したいという声もいただいております。
そのため、**「応援コース」**をご用意しました。
・シルバー(3,000円)
・プラチナ(5,000円)
・ゴールド(10,000円)
・ブロンド(30,000円)
・レインボー(100,000円)
このコースは、書籍やリターンは届きませんが、プロジェクトの成功を心から応援し支えてくださる方のためのコースです。
皆さまの温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
『ろうLGBTQ+の世界 〜15人が語るライフストーリー〜』
クラウドファンディング特別価格 4,000円(送料込み)

15人の写真とライフストーリーが融合した、まるで写真集のような一冊。
ろうLGBTQ+のリアルな声を感じられる貴重な書籍です。
ハードカバー仕様で、歴史に残る一冊に仕上がっています。
再版予定はなし!世界で1,500冊限定!
この書籍は、国立国会図書館にも献本されます。
ぜひ、この機会に手にとってください。
※電子書籍もクラウドファンディング特別価格 3,000円で販売!
(シナノブックドットコムで会員登録後、お読みいただけます。)
・当イベントは、イベント開催日までに目標金額を達成しなかった場合、イベントを中止とし返金します。
「めめ菓子工房 × 一般社団法人日本ろうLGBTQ+連盟 コラボ」
虹色ドライフルーツパウンドケーキ
厳選した素材を使用し、こだわりの製法で焼き上げた特別なパウンドケーキ。
洋酒にじっくり漬け込んだ オレンジ・レーズン・リンゴ・チェリー・パイン のドライフルーツが、深い味わいを引き立てます。
このコラボを通じて、ろうLGBTQ+の文化や想いを伝え、彩り豊かな未来を願う一品です。
こちらが「めめ菓子工房」の公式ホームページです。ぜひご覧ください。

原材料
無塩バター、卵、有機きび砂糖、薄力粉、アルミフリーベーキングパウダー、洋酒漬けドライフルーツ(オレンジ、レーズン、リンゴ、チェリー、パイン)
アレルギー情報
卵、小麦、乳成分、オレンジ、りんご
製造所では、乳成分・卵・くるみを含む食品も扱っています。
保存方法※未開封の場合は、直射日光・高温多湿を避け、冷暗所に保存してください。
賞味期限製造日より約3週間
発送について
クラウドファンディングが達成し、確定した個数に応じて製造を開始いたします。
お菓子は めめ菓子工房 より発送いたします。
お届け時期は現時点では未定ですが、順次発送予定ですので、楽しみにお待ちください!
「ダイダイ染め× 一般社団法人日本ろうLGBTQ+連盟 コラボ」

日本ろうLGBTQ+連盟のメンバーと一緒にTシャツを染めよう。
LGBTQ+フラッグのカラーで、あなた自身がTシャツを染める体験コースです。
お好きなフラッグカラーを選び、その色でTシャツを染めていただきます。
色が持つ深い意味を感じながら、あなたの個性や想いを込めた一枚を作り上げる特別な体験です。
職人にサポートしてもらいながら、世界に一つだけのTシャツが完成します。
また、書籍制作から完成までの裏話もお話しします。
こちらが「ソルメポ」の公式Instagramです。ぜひご覧ください。
https://www.instagram.com/somerupo_shiborizome_workshop?igsh=MXhzYnN6ZXUxNHg5YQ==
・開催場所:関東
・開催予定は2026年5月以降
・当イベントは、イベント開催日までに目標金額を達成しなくても、開催します。
LGBTQ+当事者の親である木本さんによる「曼荼羅真理アート」

曼荼羅真理を通して、LGBTQ+を思い浮かべながら描かれたアート。
多彩な色と形で紡がれた一枚を、額縁に入れてお届けします。
どの作品が届くかはランダムとなります。
あらかじめご了承のうえ、ご注文ください。
世界にひとつだけの特別な絵画を、お楽しみください。
こちらが木本昌美さんのInstagramです。ぜひご覧ください。
https://www.instagram.com/masami.kimoto.79?igsh=dDVkdXc2aXc2NTRm
LGBTQ+当事者の親である木本さんによる「曼荼羅真理アート」ポストカード

「曼荼羅真理」を通してLGBTQ+を感じながら描かれたアートが、ポストカードになりました。
多様な色と形で表現された、6枚セットの美しい世界。贈り物として、大切な人へ。
インテリアとして、あなたの空間へ。自由なかたちでお楽しみください。
こちらが木本昌美さんのInstagramです。ぜひご覧ください。
https://www.instagram.com/masami.kimoto.79?igsh=dDVkdXc2aXc2NTRm
僕らの移住生活 「虹焼(にじやき)」

虹焼(にじやき)
三重県伊賀市に移住した夫夫(ふうふ)とALLY(アライ)の仲間たちが生み出した、虹色の焼き物。
LGBTQ+フラッグのカラーをモチーフに、一つひとつ丁寧に作られた特別な一品。日常にそっと寄り添う、あたたかくて美しい焼き物をぜひお手元に。
こちらが「僕らの移住生活」の公式ホームページです。ぜひご覧ください。
https://www.bokuranoijyuseikatsu.com
出版記念パーティー 参加チケット
本というかたちで刻まれる想いとともに

今日という歴史を一緒にお祝いしましょう!
この出版は、ろうLGBTQ+の歩みの中でも大きな一歩。
登壇者のサインや制作の裏話を交えながら、特別な時間をみんなで分かち合いましょう。今日という歴史的な日に、 ぜひあなたも立ち会ってください。心からのご参加をお待ちしています!
・開催場所:関東
・開催予定は2026年5月以降

WACOCA: People, Life, Style.