キャンピングシェルに積んでいるテレビの地デジアンテナを自作しました。2/3λヘンテナというものです。特殊な材料を使わず、はんだ付けも不要で、作りやすいうえに実用的な性能もあります。大きさの割には高感度です。作り方や性能について詳しくレポートします。
🔵改良版アップしました。下の動画もご覧いただければ嬉しいです。
ヘンテナ開発のもとになる「日」の字形のループアンテナ(縦1/2λ、横1/4λ)の提案をされた相模クラブ(アマチュア無線のクラブ局)の染谷一裕 さん(JE1DEU) からコメントをいただきました。固定コメントにさせていただいております。その中でヘンテナ開発を積極的にされた同じ相模クラブの大久保忠さん(JH1FCZ) が昨年(2020年)ご逝去されたことを知りました。私は若い頃、大久保さんの著作をよく読みました。そして電子工作をはじめDIY全般において大久保さんの考え方に大きく影響を受けました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
🔵目次
00:00 製作が簡単で実用的な地デジ用ヘンテナ
02:15 必要な材料と道具
03:27 34cm×12cmの2/3λヘンテナ製作開始
06:48 ケーブルの接続
11:31 F型コネクタの取り付け方法(再利用)
13:48 リビングでヘンテナとホイップの性能比較
15:36 自動車でヘンテナとホイップの性能比較
18:10 ヘンテナ閑話ー自作アンテナは楽しいー
22:50 電波の周波数、波長とアンテナの大きさ
24:45 テレビ受信の場合は、少し幅広く短くする
25:04 水平偏波と垂直偏波での受信感度の違い
27:23 ヘンテナのバリエーション
28:10 エレメントの太さと帯域幅
30:05 ツインデルタループの指向性
30:40 指向性をブロードにしたヘンテナ
31:26 ヘンテナ中毒
31:47 クワトロヘンテナさらにエイトループヘンテナ
34:14 アンテナ作りの楽しさを共有したい
🔵設計の基本的な考え方です。
周波数は535MHz(波長約56cm)としました。アマチュア無線用の本来の2/3λヘンテナでしたらアンテナの寸法は長辺が波長の2/3となり、37cmくらいで、短辺は波長の1/6となり、9cmくらいと思われます。しかしこれは無線機用でインピーダンスが50Ωの場合です。テレビの場合はインピーダンスが75Ωですので、繰り返し実験をしてもう少し長辺を短く短辺を長くした方が良い結果となりました。最終的なアンテナの寸法は長辺34cm×短辺12cmです。テレビの場合、長辺と短辺の比が3:1くらいが良いのではないかと思います。これはシミュレーションによって求めた値ではなく、ともかく作りまくって実験的に得た値です。再現される場合は受信局の周波数など私と条件が同じとは限らないので、是非いろいろな寸法で作っていただいてもっと性能の良いものにアレンジしてみてください。
🟡2021/2/4 私は、論より証拠ということで実際に作った結果がすべてだと思います。その考えは今も変わらないのですが、もしかすると長辺と短辺の長さの比は、アマチュア無線用と同じように4:1ぐらいでも良いのではないかと思えてきて、もう一度追試の実験をしています。3:1ぐらいが良いと結論付けたのは一般にループアンテナは長細いほどインピーダンスが下がるという固定観念があり、太短くした方インピーダンスが高くなって75Ωに近づくのではないかと無意識に実験結果を都合良く解釈していたかもしれません。いわゆるチャンピオンデータです。現在検証中ですが、インピーダンスマッチングは受信アンテナに関してはそれほど気にすることもないという感触です。ヘンテナの原型である染谷さんのDEUクワッド(長辺:短辺=2:1)でもほとんど同じように受信できました。ただし、アンテナの性能の重要な要素であるSWRを測ったわけでもなく、ケーブル自体がアンテナの役割をしていることも考えられるので不確定要素があまりにも多く、傾向しかわかりません。実験の結果は近日中にお知らせしたいと思います。
🟡2021/2/11
アンテナの寸法について、動画では外周34cm×12cmと言っていますが、もっと大きくした方が良いのではないかと思えてきました。たくさんアンテナを作って細かく調べました。試しながら少しずつ大きくしていったらどんどん大きくなってしまって今のところ48cm×16cmぐらいの大きさにしたアンテナが最も良い感じです。それ以上にすると逆に悪くなりました。エレメントも太くしているので、どのような理屈で受信できているのかよくわからないですが、明らかにFBです。(FB:素晴らしい)私の地域では受信局の最低周波数は約470MHzです。この動画では530MHzをターゲットにしていますが、もっと低い周波数の局も多いと思います。あるいは外周を最低周波数の波長にするという考えに無理があるかも知れません。むしろ内側のスロットの大きさが問題なのかもしれません。その意味でスロットアンテナのような動作をするのかも知れないです。
🟡2021/2/11夜 アルミ箔をそのまま1m以上プラダンに貼り付けて40cm×10cmのスロットを開け、そのスロットの中央に給電したところ、かなり安定して受信できました。これはとてもワクワクするような発見です。2/3λのヘンテナがスロットとして動作するならアンテナ全体の形状の自由度が大きく広がります。試してみたいことがありすぎて眠れそうにありません。またもや完全なアンテナ中毒患者になりました。
🟡2021/2/14 サブロクのプラダン全体にアルミホイルを貼って34cm×12cmのスロットをあけました。期待したほどの性能ではなく、むしろ悪かったです。結局48cm×16cmを超えるものはできないです。このあたりで一旦実験を切り上げます。
🔵キャンピングシェルの中のテレビ用にこのアンテナを作りました。 簡単に作れるように特殊な材料を使わずにはんだ付けもする必要なくそれこそ15分から30分ぐらいで作れるような それでいてある程度実用的な性能のあるものを目指して作りました 。
アンテナは普通は買うと思いますが自作しても結構な性能のものができます。特殊な材料や工具は使わずにはんだ付けもせずに その辺のもので 初めて作る人でも短時間でちゃんと作れるということと誰が作っても同じ性能が得られるようにと考えたつもりです。調整個所もなくできるだけ単純な構造にしました。
これは変なアンテナなのでヘンテナと言いますが世界的に有名なアンテナです。 ややこしいことは動画後半の余談で話します。とにかくどうやって作るか とりあえず基本的な形を紹介しますので、作り方は簡単なんですが私も実際作って失敗しました。そういう失敗しやすいところも詳しく説明しますので、初めての方でもぜひぜひアンテナ作りに挑戦してみてください。そして、これをたたき台にして色々楽しんでいただければと思います。
#地デジ#自作アンテナ#ヘンテナ

40 Comments
ヘンテナを考え出した染谷です。もう50年も前のことですが‥‥‥。ちょっとした思いつきが多くの人に影響を与えて、それが世界を変えていくというのは実に感慨深いものです。
まことに残念なのですが、ヘンテナの実用化に貢献したJH1FCZが今年お亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈り致します。
大変興味深いD IYで楽しかったです。参考になりました。ありがとうございます。
面白かった!!
私も作ってみる
アンテナってなんだか魔法陣みたいで面白いですね!
もしかして多層式にすればより細かな方式を一か所に凝縮出来たりしますか?
層同士は絶縁処理「クリアテープ貼るとかダンプレート薄い奴を重ねるだけ」すれば各自独立したりするのでしょうか?
コード事変える必要あるかもしれませんが…これはあくまで受信機なのでより受信LVが強い方が反応するとしたら
電波の受信LVで指向性特化型、平均的な汎用型を組み合わせたら一つのスペースで高感度維持できませんかね?
基本のダイポール型からヘンテナ型は非常に参考になりました。
このヘンテナを放射器にして導波器、反射器を付けてスタックアンテナを作ってみたいと思います。
他県放送局の弱い電波を受信したいです。
無線機と違って、送信の事は考え無くて良いので気軽に作れますね。
とても、良く解りました。ありがとうございました。作ってみます!!
Fm受信のアンテナを感度良く入るようにするテクニックを教えて欲しいです。
私は香川の田舎ですがFM大阪などの受信時アンテナにも、ヘンテナは使えるのでしょうか?
ヘンテナ、すごいですね?私はS社でエンジニアをしていましたが、凄く勉強になりました。残念ながら今は病気のため電気エンジニアは辞めてしまいましたが、これから作る軽トラキャンパーに設置させていただきます。
ありがとうございました。(o^―^o)ニコ
60年以上前に空中線(アンテナ)を多種多様に作りました。
空中線の利得を上げも方法に、水平面と垂直面に多段化する方法が有ります。
水平面に導波器と反射器を置いたのが八木先生の、日本が世界に誇る八木アンテナです。
特徴は給電が輻射器の1点であることになります。もちろん全部の素子に給電する形式の空中線もあります。
同一面(板)に素子を置くのは、垂直の多段(スタック)になりますが、導波や反射とは異なります。何らかの方法で給電が必要になりますし同相にする必要が出てきます。
単一の周波数の場合は、同相給電も簡単なのですが、帯域の広い場合は難しいですし私も、いろいろと実験しましたが無理でした。
電波は交流なので、波長だけでなく位相も大切な要素なのです。
同相ならば和になりますが、逆相だと、打ち消し合ってゼロになりますよね。
はじめまして!
ヘンテナをコルクボードの裏に仕込んでみました。
材料は台所水回り用のアルミテープを使いました。ただ、糊は通電しないので、重なる部分をステープルで導通しました。
お陰で、ファッショナブルな室内アンテナを作ることができました。額縁などの後ろなども応用できますね。
もっと言うとこの、ご紹介いただいたアルミ箔ヘンテナは、壁紙の下に仕込んだりできますから、家のリフォームのときなどに仕込むのも良いかなと思っています。
ベニヤが無かったので、段ボールで、34cm×12cm作ってみました。
結線はビス止めでなく、アルミホイルで巻いた先端をセロテープで貼り付けてみました。
驚いた事に、ブースター付きの車内アンテナより、映りが良いのです。
段ボールで軽いので、車内のカーテンレールに無造作に引っ掛けてぶら下げてあります。
素晴らしい情報を下さってありがとうございます。
来週遠出して、アンテナの具合を試すのがとても楽しみになりました、重ねてありがとうございました。
ヘンテナで信号強度弱くてブースターを入れたいのですがショートもしくは過電流と出ます。なにか信号強度あげる装置ないですか?
ヘンテナを縦に増やすのではなく、横に増やしたら
どうなるんでしょうね?
横に4つのループが出来れば、箱(筒)型に曲げられるんじゃないでしょうか?😄
ヘンテナは、指向性に関しては????。マルチパス(反射波、スプリアス)に対しては???。
かなり迷って市販されてる室内アンテナを買ったのですが全く映らずショックで
なんか良い方法は無いかと調べてたら
こちらにたどりつきダメ元で早速作って見たところ全部映りびっくり!
市販のアンテナ買ってしまったけど
勉強代だと思ってます。
登録といいね!押しました
面白かったです。
勉強になりました
壁の固定はどの様にしてますか❓
すごいですね。
普通に映りました。感動です❣️
楽しいですね。球形ではどうなるんでしょうか?車の屋根のてっぺんに付けたらちょっとイケル感じかも。
最近、アンテナが壊れていることに気付き、色々検索していたらこちらのチャンネルにヒットしました。
すごいですね、アンテナを自分で作れてしまうなんて!
1つ質問なのですが、レコーダーにアンテナコードを繋いでるのですが、作り方は同じでしょうか?
ぜひ試してみたいのです!
ケータイ&スマホのワンセグフルセグ用に持ち運び出来るヘンテナを作ろうかと画策中。
災害時には役立つと思うのでもっと普及して欲しいです。
千葉市に住んでいる古屋といいます。
ヘンテナについては最近知りました。そして、自分で作ってみようと思ってこの動画を参考にさせて頂きました。
非常に簡単に作れて、しかも効果もある。大変参考になりました。ありがとうございました。
これまで、下敷きのようなアンテナ(これも結構受信できると思っていました)を使っていましたが、今回、紹介して頂きましたサイズで作ったところ下敷きサイズとは比較にならないほどの受信感度で本当にびっくりしました。
キャンピングカーでの利用ですが、早速友人にも紹介し、なんなら作ってあげると、複数個作ってみました。
その際に気づいたこと。
初めに作ったもののケーブルは、自宅にあった3C-2V75Ωのケーブルを使いました。これがかなりの性能でびっくりしました。
その後、友人用にと作ったものは、TVに着いていて使っていなかった4CFBのケーブルですが、なんとこちらの方が感度が落ちました。
例えば、NHKで3C-2Vが90%以上ほぼ100%に近い位の状態ですが、4CFBだと60%位で、全体的に受信感度が低いです。
ケーブルの違いで受信感度が変わるのかと、3C-2Vのケーブルを調達して確認しようかと考えています。
こんにちは
CQ HAM RADIO世代ですね。いいね
7階建て・3階のマンションから10階建て・1階へ、行政から引っ越しを命じられました。2mバンドでは3エレ八木宇田です。以前はヘンテナを考慮することなく、岐阜は金華山で止められた物の、西は奈良・東は建物の影の為尾張瀬戸まで。南は四国東部まで。飛んでました。今は、無理です。出力を法的限界50Wとすれば、近隣のクラブとFMでOK。SSBは完全に飛んでない、不幸ですわ。こうなると、無線を辞めたくなりました、あぁ、そうそう、TVについて。不感地帯なので、有線で電波を貰ってます。 JS2GAO拝 追伸 ヘンテナを試しては見たいです。環境が悪すぎます。
今日は。オラボニです。車のワンセグ感度があまりに悪いので腰を上げて本日ヘンテナ作りました。プラボードにアルミホイル貼って作りました。変化はありました。全ての局を駐車場で受信できました。ヘンテナは大きいので設置に悩みますが足元に置いても感度が悪くなることもなく良好です。本格的にエブリイのアンテナ位置探してみます。
入院中の父親に渡すポータブルテレビの受信感度が悪くて色々調べている過程で、この動画に出会えました。ショートの注意点など丁寧な解説で、この手の動画で1番参考になりました。ぜひ作ってみたいと思います。雑談も凄く面白かったです。
拝聴させていただいております。まったくのド素人が真似をして,挑戦しようと思います.簡単そうに見えますが、
なんのなんの、繊細で微妙なところがあって、私みたいに不器用で雑い人間にはある意味大変なことでもあります。
さて、詳しく勉強させていただき、ヘンテナが完成(芯線の先をコネクタから2ミリほどだして切ります)した後、
恥ずかしいのですが、テレビの裏面のどの部分に完成したコネクタを取り付けていいのか分かりません。まったく初歩的なことを
お聞きして申し訳ありません。今まで使っていた屋根上アンテナからのケーブルは取り払ってしまうとおもいますが。どうぞ
詳細なことをお教え頂ければ幸いです。
ヘンテナ楽しく拝聴しました。試行錯誤で作業する過程の楽しさ大変よくわかります。また背景に映る作業場は居心地良さそうで羨ましいです。
ホイップアンテナは疑似アースがありますか?ない場合は、ハンデキャップ多いので、なお弱めになるのではないでしょうか?
はじめまして、
大変勉強になり!ました。感動致しました。高いアンテナを、買う必要がない事、簡単に、作れる事で、自分も 自作したいと思います
そこで質問ですが、
自分の車は普通車で
ヘンテナを 置くスペースがなくダッシュボートの中に、入れたいと思いますが、ダッシュボートの中でも、問題はありませんか?わ
ありがとうございます 半信半疑で作りました びっくりするほど綺麗に写りました
ほんとうにありがとうございます
久しぶりに拝見させていただきました。近いうちにもう一度トライしてみようと思います。ありがとうございます。
申し訳ありませんが、600 MHz 用のサイズを作るのを手伝ってもらえますか。ありがとう、インドネシアからのご挨拶
今日一日アンテナの動画を見ていてたどり着きました。母親の部屋にテレビアンテナがなく寝室で寝ながらテレビが見たいという事で何かいい商品がないかとかいろいろみていました。
昨年両親のためにマイホームを建てたのですが、母親の寝室にアンテナをさすところを設けなかったことでかなり御立腹でして(笑)
是非自身で不器用ですがチャレンジしてみます!!大変貴重な情報をありがとうございました。自作のアンテナで親孝行してみます。またわからないことやご質問ありましたらご教授願います。チャンネル登録させていただきましたので今後ともよろしくお願いいたします。
山間部などの弱電界地域でも映りますでしょうか?
昔、水海道市の局でヘンテナ使ってたのが思い出す
15mバンドでやたら遠くへ飛ばしてた
没頭できる楽しさ良いですね。長らく繋いでいないFMチューナー用にアンテナを作ってあげたくなりました。
アルミテープは良くないでしょうか?
アルミテープでも大丈夫ですか?