最新ニュース – SixTONES京本大我主演『束の間の一花』“余命”テーマでも明るさ意識 プロデューサー語る裏側【インタビュー】
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人気グループ・SixTONESの京本大我が連ドラ単独初主演を務める、日本テレビほかシンドラ枠『束の間の一花』(毎週月曜 深0:59)。ともに余命宣告を受けている「哲学講師」と「生徒」の“束の間の恋”を描いた今作は、重くなりがちなテーマながら、“ふたり”が出会うことで世界がぱっと明るくなるような前向きなメッセージも感じさせる。この物語に込められた思い、そしてこだわりを大井章生プロデューサーに聞いた。

【写真】藤原さくらの友人役を演じる山之内すず

高校生の時に余命宣告を受け、その期間を超えて生きる大学生・千田原一花(藤原さくら)は、ある日、哲学講師・萬木昭史先生(京本)と出会う。萬木に惹かれた一花にとって、萬木の授業や研究室で過ごす時間は「生きる希望」となっていたが、ある日突然、萬木が大学をやめて姿を消す。半年後、偶然、一花と再会した萬木は「死ぬんだってさ、俺。くたばり損ないってやつだ」と告げる。

原作は『Palcy』(講談社)で連載されたタダノなつ氏による人気漫画。恋に落ちる2人がともに余命を抱えるという設定ながら、とても明るく前向きなストーリーには大井氏も「読んでいてとてもエネルギーをもらいました」と感銘を受けたそう。「ドラマを作る上でも、そこは1番大切にさせていただき、台本はもちろん音楽や画の作り方含めスタッフさん出演者の皆さん、みんなで意識して作らせていただきました」と“明るさ”は共通認識にしている。

また「原作には良いシーンがたくさんあり、台本を作る上ではその流れを壊さず、間のシーンを膨らませて作っていきました。原作のメインストーリー以外のストーリーからもアイデアをいただき、トマトを2人で食べるシーンや雪だるまを作るシーンなど、オリジナルのシーンもたくさんあるので、そこも楽しんでいただけるとありがたいです」と見どころを紹介する。

どこか儚(はかな)げな印象を抱く京本演じる萬木先生と、余命を受け入れながらも、とにかく“生きる”ことにまっすぐな藤原演じる一花。哲学的なセリフも散りばめられながらかわいらしくもある恋は、応援したくなるような“ふたり”でもある。

「お2人とも自然体なお芝居をしていただけるので、そのお芝居を活かす方向で監督陣たちには芝居をつけてもらっています。スケジュール的に10話分を順番通りではなく撮影していて、7話の次に2話だったりなどするので、撮影前にはこのシーンがどういう流れで来ているか、登場人物の心情などを指差し確認させていただきながら撮影してます。萬木は孤独なキャラクター、一花は明るいキャラクターを大切にしていただいてます」と裏側を明かす。

「京本さんは哲学の講師・萬木の役を演じるにあたり、哲学の本を何冊も読んだり、劇中に出てくる本も実際に読まれたりなど、萬木という役に真摯に向き合っていただいてます。藤原さんも一花の哲学的な物の考え方を好きでいてくれていて、そこを大切に役を演じていただいています。本作りでもラブストーリーで終わるのではなく、もっと大きな、人生って何だろう、幸せってなんだろう、という哲学的なところまで挑戦しているので、2人がそういったテーマに共感して、こだわっていただいているのはとてもうれしいです」と制作陣と2人が意思疎通することにより、キャラクターが深掘りされている。

そして注目したいのがエンディング。長い階段をじゃんけんで登っていく萬木と一花。その姿はほほ笑ましげながら「“2人が天国に向かう姿”のメタファーなのでは?」という反響も寄せられている。

「エンディングに関しては、見た人によっていろんな捉え方をしてほしいと思っています。ただドラマが進むにつれて2人にはいろんな展開や試練が待ち受けていますので、エンディングで笑顔で楽しげな2人を見て、見ている方々にいつもほっこりした気持ちでドラマを見終ってほしいという想いを込めて作らせていただいてます」と意図を語る。細部までこだわりながら、番組が終わる最後の瞬間まで“束の間”のあたたかく優しい時間が流れるドラマ作りがなされている。

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