朗読 森鷗外『阿部一族』

『阿部一族』1913年(大正2年)「中央公論」
鷗外51歳の著作。

森 鷗外
文久2年1月19日〈1862年2月17日〉 –
1922年〈大正11年〉7月9日

5 Comments

  1. ドキッとした。シャボンさん、又々やったね。流石約束の人!ドラマで見た事あります。シャボン「阿部一族」聴かせて頂きます。

  2. 史実に基づいた鴎外氏の筆。
    嗚呼 哀し、嗚呼 無惨…と聴くうちに腹が立って来た💢
    人間が生殺与奪の権利を有しているかの如く 殺したり自裁したりするのは不遜の極み!
    生命は超自然の力に与えられたもの。人間が造り出したものではない。失えば取り戻しようのない生命を、人間ごときが勝手に絶つなど愚の骨頂。
    主への忠誠を見せる為 後腹を切るなど以ての外。武家社会の愚かさに今更ながら呆れる外ない。
    生命は何が何でも守り抜かねばならない。超自然の与えてくれた大切な生命だから。決して人間の裁量で どうこうしてはならない❗️

    シャボンさんの柔らかな声音が、凄惨な話を より深く浸み入らせた気がします。見事な朗読でした。そして深く考えさせられました。
    この話、ツラいなぁ…。

  3. 林太郎さん、非常に格の高い文章、これオーディオだから聴けました。ありがとうございます。
     ひたすら死んだ徳川将軍のあとをおって切腹していく人々。飼い犬に握り飯を差し出して、食べなかったから、犬を抱いて短刀で刺し殺してそのあと切腹っていうのが生々しくて残りました。
     阿部一族って、なんで出てきたんでしたっけ?籠城して追討軍と戦う前に大宴会を開いて、終わったら老人女子供を殺して、戦えるものだけ残ってみんな死ぬってのが、いいけど、死んだあとお腹から昨日食べたり飲んだりしたものが出てきそうでこれまた生々しいですね。

  4. 一番興味を持ったのが、人にあいつは当然殉死するべき奴だよなと思われているから死を願い出る所でした。自分の気持よりはた目を気にする、そういう精神土壌は日本人に根深いのではないか。乃木大将の明治天皇崩御への殉死に影響を受けた作品といわれていますが、むしろ武士道精神の馬鹿馬鹿しさ、主君への忠義の証である切腹や討死の愚かさを鴎外は淡々と描きたかったのではないか。そんなことを思いました。

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