20年にわたり日本の経済界を見つめ続けてきた「カンブリア宮殿」(毎週木曜よる11時6分)が、2026年4月2日(木)に大型リニューアル。番組初のインタビュアー交代という大きな転換点を迎える。

【動画】「カンブリア宮殿」最新回

カンブリア

村上龍、小池栄子の後を継ぐのは、作家・金原ひとみと音楽プロデューサー・ヒャダイン。「テレ東プラス」は新インタビュアーの2人を取材。伝統の品位を守りつつ、忖度なしで経営者に切り込む2人の覚悟に迫った。

村上龍・小池栄子の後を継ぎ、新時代へ

――20年続く「カンブリア宮殿」の新たなインタビュアーに就任されました。率直な心境と意気込みをお聞かせください。

金原「右も左も分からない私を、なぜか指名してくれたプロデューサーの気概に乗ってやってみようと思いました。門外漢で緊張もありますが、ヒャダインさんが全く緊張しない人なのでよかった(笑)。その空気を分けてもらい、大船に乗ったつもりでやっていこうと思います」

ヒャダイン「私もご指名を受けてびっくりしましたが、緊張はなく“経済界のトップとお話できるなんてラッキー!”と(笑)。そんな経験、なかなかできないじゃないですか。二つ返事で引き受けました。プレッシャーもなく、単純に楽しみです。
金原さんも僕もあまり嘘をつかない人間なので、思ったことを素直に言うし、おべっかも使わない。“金原さんでよかった”という気持ちです。指名されたことを自信に変えて、自分なりにやっていこうと思います」

金原「依頼されたんですから…」

ヒャダイン「そうです。僕らのせいじゃないんですよね、選んだのはテレ東ですから(笑)」

小林史憲チーフプロデューサー「お二人の起用理由についてお話すると、大前提として、村上龍さん、小池栄子さんへのリスペクトがあります。金原さんは正統な後継者だと思っていて、若くして芥川賞を受賞されたという共通点だけでなく、龍さんが金原さんのデビュー作の解説を書き、龍さんの最新作の解説を金原さんが書いたというストーリーもある。作風の世界観も似たものを感じる。
一方、龍さんの後が女性の金原さんなら、小池さんの後は男性にしようと。ヒャダインさんの“境界を超えてマルチに活躍するキャリア”や“好奇心”が、今の時代に合うと思いました。伝統を守りつつ、新しい時代に合わせる。唯一無二のコンビだと思い、選ばせていただきました」

――それを受けて、いかがですか?

ヒャダイン「悪い気はしないですね(笑)」

金原「見てくださる人がいるんだなと。文芸界だけでなく、テレビで名前が挙がったことがうれしかったです。ちょっと評価が高すぎじゃないか…という気もしますが、ありがたいです」

ヒャダイン「マルチに働くことって“どっちつかず”と言われることもあるんですけど、自分でも『楽しければいいじゃない』という考え方が“今っぽいかも”と感じています。そこを評価されたのはうれしいし、他業種の自分だからこそ聞けることがあると思うので、忌憚なく聞いていきたいです」


村上龍の「編集後記」を継ぐ覚悟

――これまでの「カンブリア宮殿」に、どんな印象を持っていましたか。

金原「文芸界では神のような存在の龍さんが、『へー!』と無邪気に感心している姿が印象的でした。経営者に異業種の人が話を聞くことで、視聴者が知りたいことを伝えやすくなる。私も素人の視点を大切に…さらにその視点を鍛えていきたいと思います」

ヒャダイン「小池栄子さんが、はしゃがずしっかり進行し、20年間守り続けてきた姿に、番組としての品位を感じました。僕もはしゃがず騒がず…だけど楽しもう! と。そういう姿勢を小池さんから学びました」

――今後、どんなトップに会ってみたいですか。

金原「若い世代が起業し、女性のトップも増えていますよね。これまでの経営者とは雰囲気が違う…そういう方たちのお話も聞いてみたいです」

カンブリア
ヒャダイン「イケイケの若手ベンチャーもいいんですけど、僕はやっぱり老舗。がんじがらめになっている中で“新しいこと”にチャレンジして抜け出した人の話が聞きたい。人間関係をどう精査して、どう抜け出したのか…。そんなストーリーを聞きたいです」

――村上さんの「編集後記」は番組の顔でした。作家として、金原さんはどう向き合いますか。

金原「一番気が重いし、不安です(笑)。“そんなことがあっていいの? 私が書いていいの?”と。
おそらく龍さんはVTRを見る中で、経営者の人柄や生い立ちを体験して、そこからインスピレーションを受けて書いていらっしゃったのかなと。
私は龍さんとは違う書き方になると思いますが、経営者を主人公にして、短い小編を書くような気持ちで挑みたいです」

――ヒャダインさんは、音楽プロデューサーとしての視点を、インタビューに生かせそうですか。

ヒャダイン「めちゃくちゃ生かせると思います。アイデアをどう通すか、どう膨らませるか、社会の流れをどう読むか…経営者と曲作りは似ているところが多い。共感する、学ぶこともあれば、反目することもあるかもしれない。そこの刺激が楽しみです。
また我々は“言葉を使うプロ”なので、経営者の方が言語化しにくい部分に補助線を引くことはできるのかなと思っています」

カンブリア
――お互いの印象はいかがでしょう。共通の価値観などはありますか。

金原「違う番組で初めてお会いしたとき、フレンドリーに話しかけてくださったので、すごく和んだんですよ。“こういう空気を作れるってすごい人だな”と。
さらにその番組で“ヒャダインさんは絶対に嘘をつかない人”と確信したシーンがありました。“いいと思っていないものは絶対にいいと言わない!”みたいな(笑)。
ものすごく信頼しています」

ヒャダイン「僕も初めてお会いしたとき、金原さんは真っすぐで、嘘やおべんちゃらを言わない人だなと感じました(笑)。だから、一緒にやるのは楽だろうなと。
真意が分からない人と一緒にやると、どこまで気を配ればいいんだろうと考えてしまうので。
あと、金原さんの作品をたくさん読みましたが、“嫌だな”と思う人間のタイプが一致していました(笑)」

――いよいよリニューアル初回が4月2日(木)よる11時6分から放送されます。最後に、視聴者へメッセージをお願いします。

金原「無理をせず、できることをやろうと思います。新しい挑戦でもありますし、気合を入れてやっていくので、温かい目で見守っていただけたらうれしいです」

ヒャダイン「視聴者の皆さんがどれだけ吸収できるか、という番組でもあります。僕らには期待しないでください(笑)。皆さんが何を学び取れるか、ご自身のポテンシャルに期待していただければ」

カンブリア
【4月2日(木)放送】

カンブリア
かつて総合商社の中で「万年4位」と揶揄された伊藤忠商事が近年大躍進を遂げている。
いまや連結純利益、株価、時価総額などで財閥系の三菱商事や三井物産とトップを争うようになった。
社員の給料もアップし、学生の就職人気ランキングでも1位を獲得している。その立役者が会長CEOの岡藤正広だ。
2010年の社長就任以来、伊藤忠グループの舵取りを担い、業績を大幅に拡大させた。
そんな岡藤の信念が「利は川下にあり」。“最強の商人”が語る、モノを売り、組織を強くし、稼ぐ秘訣とは!?

 

Write A Comment

Pin