石村嘉成さんの映画「青いライオン」宮崎で上映開始「お母さん ライオンみたいに優しくて強い人になるよ」
アーティスト、石村嘉成さんと家族の物語を描いた映画「新居浜ひかり物語 青いライオン」の上映が、20日、宮崎市で始まりました。
「青いライオン」は嘉成さんの家族の愛の物語
映画「青いライオン」は、2歳のとき自閉症と診断された石村嘉成さんが、母親の有希子さんと懸命に療育に取り組み、画家として花開くストーリーをドラマとドキュメンタリーで描いています。
RSK山陽放送が制作し、2024年から全国各地で上映されています。
宮崎での上映は、20日から宮崎キネマ館で始まり、きのう(21日)は上映後、石村さんと父親の石村和徳さんによる舞台挨拶が行われました。
映画で嘉成さんの母、有希子さんを演じた筆者(RSK山陽放送 小林章子)も岡山から参加しました。
宮崎県外からの観客も多く満席に。嘉成さんの約束「お母さん ライオンみたいに優しくて強い人になるよ」
石村嘉成さんは、2005年に病で亡くなった有希子さんの写真を手に登壇し、映画に登場する嘉成さんの作品「ブルーライオン」に込められた思いを話りました。
映画「青いライオン」に登場する作品「ブルーライオン」について語る嘉成さん。
宮崎県立美術館で開催中の「石村嘉成展」に展示されています。
(石村嘉成さん)
「瀬戸内の海は、穏やかなときと台風などで暴れるときがあります。やさしい青と強い青で描きました。お母さんと約束した通り、ライオンみたいにやさしくて強い人になるよ」
(父親の和徳さん)
「有希子は、宮崎で映画が上映されるとは、思いもよらなかったと思います。きっと喜んでくれていると思う」
有希子さんの願い
有希子さんは、生前「自閉症の療育には、障害のあるなしにかかわらず、大切な学びがたくさんある。そうと知らずに大切な幼少期が過ぎてしまわないよう、保育園で講演したい」と願っていました。
しかし、その願いはかなわないまま、嘉成さんが11歳のとき、40歳で亡くなりました。
有希子さんの思いは、和徳さんが受け継ぎました。
「叱らないけど、譲らない」という療育の方針を貫き、嘉成さんは、いま全国各地で展覧会を開き、画家として活躍しています。
宮崎では、映画の上映と同時に、宮崎県立美術館で作品展が始まりました。
石村嘉成さん、父・和徳さんと筆者(小林章子)嘉成さんからのエール
会場には、嘉成さんが今回のために描いた作品も展示されています。
宮崎市フェニックス自然動物園のフラミンゴ。
ハートをかたどっています。
会場内は撮影OK。
嘉成さんの絵日記も多数展示され、中には、筆者を描いてくれたページも。
映画「青いライオン」の撮影中に書かれたこのページには、「小林さんは優しい母に似ています。だから大好きです」と記されています。
筆者は演技の経験がなく、不安な気持ちで過ごしていたことを、嘉成さんは敏感に感じて、エールを送ってくれたのではないかと感じています。
2023年5月11日の絵日記
嘉成さんの存在は、周りの人の心に光をともしてくれます。
有希子さんは、嘉成さんにたくさんの愛情を注ぐと同時に、嘉成さんからもたくさんの愛情を受け取っていたからこそ、亡くなる間際まで、療育を続けることができたのではないかと想像しています。
映画「青いライオン」は宮崎キネマ館で。
「石村嘉成展」は5月10日まで宮崎県立美術館で開かれています。
