ポニーキャニオンが放つ新音楽レーベル「HAMMER COLLECTIVE(ハンマーコレクティブ)」をご存知だろうか?

2024年8月、フィメールバーチャルラップシンガーに特化したレーベルとして設立。同時に所属アーティストのオーディション「V-Rap Singer Audition 2024」を開催した。

2025年6月に一人目のバーチャルシンガー/ラッパーの導凰(タオ)さんのデビューと共に本格始動。その後二人目のアーティストとして朔雀(サク)さんを加え、現在までコンスタントに楽曲を発表してきた。

導凰(タオ)さん:美しくも鋭利なフロウと、DANCE MUSIC / TRAPをベースにした硬質なサウンドポリシーを持つバーチャルシンガー / ラッパー。HAMMER COLLECTIVEのナンバリング [1] のアーティストとして、実力や魅力だけではなく、信念と精神美を持ち併せてCOLLECTIVEを牽引する。

朔雀(サク)さん:HYPERPOP / FUTURE BASSをバックボーンに、ポップでドリーミーな存在感と異彩を放つバーチャル・シンガー / ラッパー。メロディアスで浮遊感のあるフロウと、エレクトリカルな音像で魅せるHAMMER COLLECTIVEのナンバリング [2] のアーティスト。

「電脳世界 × ダンスミュージック / ストリートカルチャー」をテーマに掲げ、楽曲を手がけるクリエイター陣には、小林樹音(JitteryJackal)さん、Daokoさん、Pa’s Lam System、ケンモチヒデフミさん、水槽さん、KOTONOHOUSEさん、雨良 Amalaさんといったシンガー/トラックメイカー/ボカロPが名を連ねている。

1月にリリースした導凰さんと朔雀さんによる初のコラボ曲「Sky Clipper (Prod. JitteryJackal)」と「Playmour feat. カヤちゃん (Prod. biz, ZERA)」は、共にTVアニメ『転生したらドラゴンの卵だった』『カヤちゃんはコワくない』とのタイアップ曲だ。

初の3DCGMVも公開され、本格的な旅のはじまりを迎えた導凰さんと朔雀さん。今回は二人のキャラクターデザインを担当したイラストレーター・tarou2さんを招き、鼎談を実施。今まさに雄飛せんと滾る「HAMMER COLLECTIVE」に所属する二人はどんなアーティストなのか。当事者たちの言葉からその本懐を探っていく。

取材/文:オグマフミヤ 編集:恩田雄多(KAI-YOU)

イメージは“バーチャル幻影旅団”?

──まずは「HAMMER COLLECTIVE」のお二人から自己紹介をお願いします。

導凰 「HAMMER COLLECTIVE」所属のバーチャルシンガー/ラッパーの導凰です。

朔雀 ふゅーちゃーでぽっぷでこずみっくなバーチャルシンガー/ラッパーの朔雀です! 念能力の系統は変化系です!

──まさか念能力の系統まで教えていただけるとは。

導凰 「HAMMER COLLECTIVE」は目的に向かって集合と離散を繰り返す集合体として幻影旅団をイメージしていまして(※編注:レーベルロゴには「叛馬呂団」の文字もある)……みんな『HUNTER×HUNTER』大好きなんです。朔雀ちゃんはオーディションの時からCREWの人たちと大盛り上がりしてたんだよね?

「HAMMER COLLECTIVE」ロゴ

朔雀 そうなの! 私も『HUNTER×HUNTER』大好きです! そのときからCREWの人と性格とか歌の感じから連想するイメージを念の系統に当てはめられるよねって話してて、ちなみに導凰ちゃんは強化系です。

──一気にお二人のイメージが掴めた気がします。ちなみにtarou2さんもご自分の念の系統はイメージされてるんですか?

tarou2 僕も一通り見てはいるんですが、まだそこまでディープにはハマっていません(笑)。

イラストレーターtarou2にとって初の挑戦

──こうしたオリジナルキャラクタープロジェクトへの参加はtarou2さんのキャリアとしても珍しいと思いますが、参加の経緯をうかがえますか?

tarou2 たしかに、こうしたプロジェクトでデザインを担当するのは、ほとんど初だと思います。

今回は、オーディションの選考中くらいのタイミングでお話をいただきました。その時点でダンスミュージックとストリートカルチャーをモチーフにするという話で、自分の今までの作風とはちょっと重なりづらいところがあるかもと思っていたんです。

でも、そこにバーチャルを掛け合わせてよりポップなものに仕上げていきたいということだったので、それなら力になれるかもしれないと思い挑戦させていただきました。

tarou2さん:アニメーター/イラストレーター。『キルラキル』『ダーリン・イン・ザ・フランキス』『Fate/Grand Order – 絶対廃戦線バビロニアー』などのアニメ作品の制作に携わる。しなやかな曲線と動きのあるポージングで人物を魅力的に描き出す。

──ちなみにレーベルメイトのお二人は普段から仲良しなんでしょうか?

導凰 一緒にごはんにいったり連絡を取り合ったりはしてるんですけど、お互いの音楽的なバックグラウンドとか意外と知らないんですよね……。

朔雀 そういうプロフィール的な好きなものの話とかを飛ばしてもっと深い話をしちゃってるよね(笑)。

──お互いのアーティストとしての魅力はどう感じていますか?

朔雀 私は導凰ちゃんの声が本当に好きなんですよ。筋がピーンと通ってるというか、強い意志が宿ってるというか。一緒に歌う上では、そこにどう合わさっていけるかを意識しています。

導凰 私も朔雀ちゃんの歌声が好きで、第一印象から歌が上手すぎると思ってました。でも上手いだけじゃなくて遊び心があって、多彩な表現ができるんですよね。

私は歌う時に「これしかない」ってイメージを持って歌うんですけど、朔雀ちゃんはそういう観念とかに囚われずもっといろんなことができる。自由なんだけど、それだけじゃない強さもあって、アニメや漫画に出てきそうなキャラクターでたとえると、可愛いんだけど敵にしたらめっちゃ怖いヤツみたいな。

関係各所に「なんでも知ってるな」と称される知性と感性を活かし、よき音楽とアイドルを求めて道なき道ゆく荒野の者。

輝夜月に世界初接触を図って以降バーチャル周りをさまよっている。

天賦の才に導かれるままライターやナレーターとしても活動し、星のあかりでゆめを見る本格派平成生まれ。

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