ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が2018年に立ち上げた私設音楽賞「APPLE VINEGAR -Music Award-」の第9回ノミネート10作品が発表された。

第9回となる今年は後藤に加え、ポッドキャスト番組「APPLE VINEGAR -Music+Talk-」のメンバー・小熊俊哉、つやちゃん、矢島由佳子の4名で昨年発表されたアルバムからノミネート10作品を選んだ。3月の選考会を経て大賞を決定する。

「APPLE VINEGAR -Music Award-」は、文学界での芥川賞を参考に、新進気鋭のミュージシャンがキャリア初期に発表したアルバムを対象に作品を評価する仕組みを作り、賞金を贈呈して、今後の音楽制作をサポートすることを目的にスタートした。

2024年には後藤が中心となり、同アワードを原点としたNPO法人「アップルビネガー音楽支援機構」が設立。クラウドファンディングで支援を受けて完成した静岡県藤枝市の滞在型音楽制作スタジオ「MUSIC inn Fujieda」も今年3月に正式オープンを迎える。

同アワードは、昨年からこのNPO活動の一環として開催されており、スタジオのオープンに伴い、今年から賞金に加えて「MUSIC inn Fujieda」スタジオの無料利用権を贈呈することとなった。大賞受賞者アーティストにはスタジオ5日間、ノミネートアーティストにはスタジオ2日間の利用権が贈られる。

第9回「APPLE VINEGAR -Music Award- 2026」ノミネート10作品

シャッポ「a one & a two」
梅井美咲「Asleep Above Creatures」
野口文「藤子」
Skaai「Gnarly」
kurayamisaka「kurayamisaka yori ai wo komete」
眞名子新「野原では海の話を」
Blume popo「obscure object」
北村蕗「Spira1oop」
ゴリラ祭ーズ「The Drifter」
Peterparker69「yo,」

後藤正文

APPLE VINEGAR -Music Award- は今年で9回目を迎えました。
夢のなかに現れた音楽賞を正夢にすべく、自分で賞金を拠出して始めた小さな賞は、音楽家を支援するためのNPO法人になりました。そして皆様の支援によって、安価で使える滞在型の音楽スタジオが完成しました。今年の3月のオープンを目指して、ミュージシャンたちによるテスト録音がはじまっています。
もともと、若手ミュージシャンの制作環境を支援する目的で作った賞ですから、このようなスタジオを作れたことは本望です。
賞は正直、もうやめてもいいと思っていました。どうしてもアワードには権威性がつきまといます。自分にとってはその権威性こそがストレスで、なんてことをはじめてしまったんだと後悔したこともありました。ただ、この賞の役割も確かにあると、友人や知人の言葉に納得するところもありました。作品が評価される場所が足りないのは事実です。今後は、この賞をどうやって僕がはじめた「私設」音楽賞から、みんなの音楽賞にしていくのかが課題です。どうか一緒に、いろいろな問いを抱えてくださいましたら幸いです。
今年からは、ノミネート作品に選ばれたミュージシャンに、僕たちが作ったMUSIC inn Fujiedaのスタジオを無料で使う権利を贈呈することにしました。大賞でなくても2日間のスタジオ代が、そのまま支援になります。APPLE VINEGAR -Music Support-の活動を支えてくださっている、皆様に感謝します。

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