今回は、筆者の知人A子さんのエピソードをご紹介します。
A子さんの小学生の娘さんたちは映画館が苦手ですが、ある日、A子さんのお母さんから映画館へのお誘いが。お断りすると「映画館に行けないだなんて、可哀想」と言われ、その発言にA子さんはショックを受けました。「映画館でなくても映画は楽しめる」お母さんにそう思ってもらいたくて、A子さん家の鑑賞スタイルをお披露目することに。すると、まさかの反応があって──。
映画館が苦手な娘たち
私の小学生の娘たちは、小さい頃から暗い場所や大きい音が苦手です。
小学校低学年の頃に映画館で見た子供向けの映画でも、「怖いから帰りたい……」と退出したことがあり、それからは無理をさせず映画館には行かない選択をしています。
母から映画館へのお誘いが
ある日、母から「あのアニメ、新しい映画が公開したみたいだし、見に行かない?」と映画館へのお誘いがありました。娘たちは映画館は行きたがらないと思い、「娘たちは映画館が苦手だから難しいかなぁ」「暗い場所や大きい音が怖いみたい。前も映画の途中で抜けたことがあったし、やめておくよ」と伝え、お断りしました。
すると「映画館に行けないの? 可哀想に。楽しいから行きましょうよ!」と言い、映画の素晴らしさを語り始めるのです。映画の良さは否定しませんが、「映画館で鑑賞してこそ」という価値観で可哀想だと決めつけ、連れて行こうとする母に、私は少し困惑してしまいました。
わが家の鑑賞スタイルを母にお披露目
「映画は家でも楽しめるよ」と言っても納得していない母。そこで、わが家の鑑賞スタイルをお披露目することにしました。
家で映画を流し、ポップコーンを食べながら、ゴロゴロしたり、おしゃべりしたり。照明を少し明るく残し、音量も娘たちが安心できる大きさに調整するスタイルです。周りの目を気にせずスタイルでリラックスして過ごせるこの時間を、私も娘たちもとても気に入っています。
それまで「映画館が正解」と思っていた母も「これはこれで、家族の団らんになっていいわね」と娘たちのリラックスした表情を見て楽しそうにしていました。あまり自分の考えを変えないタイプの母なので「とは言え、やっぱり大きなスクリーンで見せてあげたいわ」と言うかと思っていましたが、意外にも「家だからこその良さ」を理解してくれたようで嬉しかったです。
もちろんそれからは「映画館に行けなくて可哀想」という発言は無くなりました。
【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2025年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:Emma.I
長年人事業務に携わり、働き続ける人々の本音や葛藤に触れてきたライター。
現在は仕事や自身の育児を通じて得た経験を元に、誰かの心に寄り添い、クスッと笑えるエピソードを執筆中。特に、女子中高出身者の視点やグローバル企業出身者の視点からの記事を得意とする。
